5: ◆Z7IUJooCRr22[saga]
2015/09/08(火) 23:07:46.36 ID:UpP74j6ho
それから放課後までの間、何だか気になった俺は宮永のことを窺っていた。
淡々と授業を受けて休み時間になると一人で読書するその様はまるで機械のようで、どこかとてもつまらなさそうに見える。
たまに配布物だったりの関係で宮永に話にいく奴も居たが彼らに対する彼女の態度はとても冷たく陰口を言われていたことにもつい納得してしまった。
だが俺はその姿に違和感も覚えた。
宮永の態度は人付き合いが苦手だからというよりも人と関わりたくないからに見える。
何故そんなことをするのか、俺には理解できなくて、だから知りたいと思った。
そして帰りのホームルームで俺は僥倖に巡りあう。
担任が実施した席替えでなんと宮永の隣になったのだ。
俺のすぐ横で宮永は担任の話を無表情に聞いている。
これはきっとチャンスだ、何とかして仲良くなれないものかと思案する。
だが良い考えがまとまらず結局隣を伺っているだけでホームルームは終わり皆は帰る支度をし始める。
今日は部活は休みだが、どうしたものか。考え込もうとしたその時、思わぬ声が聞こえてきた。
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