過去ログ - 真姫「かたわれアイスキャンディー」
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132:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/09(水) 17:27:53.08 ID:SLBdxrKw0
そう、縛られるんじゃない、私が自分で私のことを縛るの。
好きな時代の好きな場所に結わいつける、
大切な人と一緒に。
133:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/09(水) 17:28:19.40 ID:SLBdxrKw0
「今日はどっかで泊まる。ついてきてね」
取り出したカギ、手のひらの上で少し重たい。
134:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/09(水) 17:28:45.72 ID:SLBdxrKw0
指先に冷たい熱を込めて、
思い切り振りかぶって、
135:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/09(水) 17:29:12.04 ID:SLBdxrKw0
手から放った、はなたれた、はばたいて 飛び立った
カギはふんわり夜空に浮かんだ
136:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/09(水) 17:29:38.41 ID:SLBdxrKw0
おちていく、おちていく!
急速に落下していく、
137:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/09(水) 17:30:04.73 ID:SLBdxrKw0
◆ ◆ ◆
ふたりともおちた。
138:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/09(水) 17:30:31.05 ID:SLBdxrKw0
「ばっかじゃないの?」
地べたに座り込んでる私を見下ろす光。
139:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/09(水) 17:30:57.37 ID:SLBdxrKw0
私に続いて投擲された100円ライターは、
花火のように消えてしまった。
140:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/09(水) 17:31:23.77 ID:SLBdxrKw0
「なにそれ! あーもう、ばっかじゃないの?」
にこちゃんの手に握らせたカギの残骸、
141:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/09(水) 17:31:50.13 ID:SLBdxrKw0
寝っ転がって二人で見上げた空、薄い雲で月がぼやけてる。
夜空だけをまっすぐ見てたら、周りのことなんて忘れてしまえる。
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