過去ログ - 真姫「かたわれアイスキャンディー」
↓ 1- 覧 板 20
135:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/09(水) 17:29:12.04 ID:SLBdxrKw0
手から放った、はなたれた、はばたいて 飛び立った
カギはふんわり夜空に浮かんだ
136:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/09(水) 17:29:38.41 ID:SLBdxrKw0
おちていく、おちていく!
急速に落下していく、
137:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/09(水) 17:30:04.73 ID:SLBdxrKw0
◆ ◆ ◆
ふたりともおちた。
138:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/09(水) 17:30:31.05 ID:SLBdxrKw0
「ばっかじゃないの?」
地べたに座り込んでる私を見下ろす光。
139:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/09(水) 17:30:57.37 ID:SLBdxrKw0
私に続いて投擲された100円ライターは、
花火のように消えてしまった。
140:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/09(水) 17:31:23.77 ID:SLBdxrKw0
「なにそれ! あーもう、ばっかじゃないの?」
にこちゃんの手に握らせたカギの残骸、
141:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/09(水) 17:31:50.13 ID:SLBdxrKw0
寝っ転がって二人で見上げた空、薄い雲で月がぼやけてる。
夜空だけをまっすぐ見てたら、周りのことなんて忘れてしまえる。
142:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/09(水) 17:32:16.44 ID:SLBdxrKw0
転がしたバッグを枕に、手の感触を確かめる。
にこちゃんの心臓はずっと動いてて、
今も白い指先の奥で動脈がとくとくと赤い血を送り出している。
143:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/09(水) 17:32:42.78 ID:SLBdxrKw0
ねえ、ってにこちゃんがいう。
私はちりばめられた星の一つ一つを目測で繋いだりして声だけを聴く。
144:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/09(水) 17:33:09.12 ID:SLBdxrKw0
連れて行って、って伝えた。
それだけじゃなくて、
もっと遠くにも、羽をひろげて飛び立った先、二人で発明する魔法の国まで。
162Res/100.24 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。