過去ログ - 沙紀「『僕は付き合うのはごめんですな』」
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名無しNIPPER
2015/09/12(土) 21:59:17.00 ID:2QUNkmos0
加蓮「たとえ非番であろうと、私の看護を求める方々を放っておけませんから。」
朋「それでこそ南部の立派なレディだわ!ごめんなさいね、いっつもメラニーちゃんに頼っちゃって……」
加蓮「いいえ、せめてこれぐらいはしませんと……戦場にいるアシュレに合わせる顔がありません。」
以下略
113
:
名無しNIPPER
2015/09/12(土) 22:05:03.45 ID:2QUNkmos0
瑛梨華「そんなに忙しいなら、私も手伝いに行きましょうか?」
朋「ハミルトン家の人たちはみんな親切だこと!」
瑛梨華「南部人として当然の事です。」
以下略
114
:
名無しNIPPER
2015/09/12(土) 22:09:30.48 ID:2QUNkmos0
保奈美「あーあ、せっかく感謝の気持ちでいただいた紅茶が冷めてうわ!」
加蓮「…仕方がないわ、スカーレット。紅茶ならまたいつか飲めるけど、治療が必要な人に、またはないもの。」
保奈美「………そ、そうねぇ!」
以下略
115
:
名無しNIPPER
2015/09/12(土) 22:24:20.63 ID:2QUNkmos0
病院 裏庭
保奈美(はぁ………看護の仕事ってロマンチックの欠片もないわ!呻きと譫言と死と悪臭、それが全部よ!)
以下略
116
:
名無しNIPPER
[sage]
2015/09/12(土) 22:27:47.24 ID:Y9vonNLAO
どうせ、今のうちにたくさん色目を使っていずれ自分のいいなりにする気だわ。……本当にアシュレだけを愛してるならこんな行為は絶対にできないものね。
117
:
名無しNIPPER
[sage]
2015/09/12(土) 22:28:02.40 ID:EyylkRzAO
アトランタなんて最低だわ!こんなところになんか来なけりゃよかった!
118
:
名無しNIPPER
2015/09/12(土) 22:40:02.82 ID:2QUNkmos0
保奈美(アトランタなんて最低だわ!こんなところになんか来なけりゃよかった!)
保奈美(…………タラに帰ろうかしら…?いや、それだけは絶対に出来ない!タラだけは嫌!)
保奈美(他には………サヴァナ?チャールストン?…どっちもあり得ないわ!あそこにいたら私まで古臭い埃の積もった骨董品になってしまう!)
以下略
119
:
名無しNIPPER
2015/09/12(土) 22:51:05.15 ID:2QUNkmos0
保奈美(……未亡人らしくしてなくてもならないし……若い男には話しかけてはダメ、陰気で悲痛そうに振舞わなくてはダメ、声を立てて笑ってはダメ!ダメダメダメ!ダメな事尽くし!)
保奈美(人生の楽しみまで一緒に墓石の下に入ってしまったみたいだわ!ああ……残りの一生もずっとこうしていなければならないなんて…………あんまりだわ………………)
保奈美(……街の若い娘たちはみんなして私を年寄りみたいな敬意を持って扱うし…………私はまだ18なのよ……?!)
以下略
120
:
名無しNIPPER
2015/09/12(土) 23:03:17.10 ID:2QUNkmos0
数ヶ月後 夏の半ば ある朝
スカーレットの寝室
以下略
121
:
名無しNIPPER
2015/09/12(土) 23:09:50.25 ID:2QUNkmos0
保奈美「昨日なんて兵器庫の埃っぽい倉庫の中の売店に、ボロ布を張り回すのでくたくたになるまで働いたわ。」
保奈美「その間、メリウェザー婦人、エルシング婦人、ワイディング婦人に見張られたまま…」
保奈美「あの婦人たちときたら、私を奴隷に顎で使って、しかも如何に自分の令嬢が素晴らしいかの自慢話のおまけ付き。」
以下略
122
:
名無しNIPPER
2015/09/12(土) 23:18:49.06 ID:2QUNkmos0
保奈美「……っ…!つい一年とちょっと前までは、明るい服も来てダンスも出来たのに……本当に不公平だわ……人生は私を見捨てて行こうとしている……」
保奈美(……あっ………窓の外から士官が手を振っている……振り返そう………)フリフリ
保奈美(……私の心は墓場には無いわ。)
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