過去ログ - 鳥海「秋は好きですか?」【艦これ】
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4: ◆xedeaV4uNo[saga]
2015/09/11(金) 10:18:54.07 ID:glDuTgvI0



◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆



早朝。眠気の抜けきらない頭で鎮守府内を巡回していると、昨日鳥海と話した内容をぼんやりと思い返していた。

秋は全体的にモノトーンやノスタルジックが似合ってると思う。自分の中の琴線を刺激する事柄も多い。あるいはそう思わせるような積み重ねが。

秋は胸の内を締め付ける何かにとかく満ちていて、それは憂鬱じみた気分を呼び起こす。

だから本当は秋は苦手だ。

嫌いと呼べるほど明確に避けてるわけでもないし避けようもないのだが、どうしたって苦手意識が抜けてくれない。

鳥海に言ったことは全部が嘘じゃない。秋の感じ方については事実だ。本当は好ましく思ってないだけで。

とはいえ、せっかく秋が好きだと言うのなら柿でも取り寄せてみようか。干せば貯蔵もできる。そもそも好きなんだろうか、柿は。

形が残る物を渡すのも苦手だ。消えてしまう物のほうが後腐れがなくていい。

そんなことを考えていると廊下の曲がり角から二人の艦娘がやってきた。

「あ、提督。おはようございまーす」

「おはようございます、司令官様ぁ」

そんな挨拶をしてきたのは島風と巻雲だ。

二人の関係は姉妹艦ならぬ従姉妹艦といったところか。

今でこそ夕雲型はネームシップの夕雲を始め何人かが着任しているが、最初に巻雲が着任してからしばらくは空席という状態が続いていた。

そんな巻雲を何かと気にかけたのが島風だった。

甘えたがりの巻雲も島風にだいぶ気を許してるようで、何かと一緒に行動することが多い。

それは巻雲が何かと敬愛してやまない夕雲が着てからも、あまり変わってなかった。






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