過去ログ - 八幡「漏れ出るサドが間違える」結衣「え、も、漏れ?」
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21:名無しNIPPER[saga]
2015/09/12(土) 20:57:12.47 ID:fLZycGXD0

 部屋に入ると、制服を着崩した雪ノ下がこちらを見ていた。

 いつも完璧な着こなしで、背筋をぴんとして生きている彼女がだらしなくしている姿はギャップがあって可愛い。


雪乃「先に聞いておくのだけれど、あれはあなたからしでかした事なのかしら?」

八幡「あ、ああ」

雪乃「それは由比ヶ浜さんが簡単な女に見えたって事かしら?」

八幡「ち、違うっ」

雪乃「じゃあ、……好き?」


 ……しまった。

 雪ノ下の性質を大まかに理解したと言うのに、さっそく彼女の術中にハマっている。


八幡「言葉攻めでも気持ちよくなれんのか?」

雪乃「どちらかと言うと、葛藤するあなたを見ていると……かしら」ニコッ

八幡「えげつねぇ……」

雪乃「あら、今日あなたが由比ヶ浜さんにした事よりは見える傷になりにくいと思うのだけれど?」

八幡「見えない傷の方が治りにくいんだぞ……」

八幡(ソースは俺)

雪乃「そんな事は分かってるわ。だから――」


 俺はこの後の彼女の言葉を一生忘れないだろう。

 それは、俺にとっての真理でもあり、臆病だった俺を救ってくれた言葉。

 雪ノ下だからこそ説得力があった。

 雪ノ下だからこそ俺は受け入れることができた。

 そんな、言葉。




雪乃「あなたは私の傷でいっぱいなのよ。比企谷君」



 
 


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