過去ログ - 八幡「漏れ出るサドが間違える」結衣「え、も、漏れ?」
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23:名無しNIPPER[saga]
2015/09/12(土) 21:25:46.74 ID:fLZycGXD0


雪乃「あのね、比企谷君」


 ソファーに座った俺は雪ノ下の指示に従って天井を見上げた。サラリーマンが疲れた時にするポーズに似ている。

 雪ノ下はそんな俺の頭を抑えつけながら、俺の視界から天井を遮る。


雪乃「あなたにとっての私は、ぶれない所に価値があると思うの」

八幡「まぁ、実際にはブレブレだったがな」

雪乃「心の問題じゃない。行動の問題よ」

八幡「それは……そうかもしれない」


 何が言いたいのか分からないが、納得はできる。

 だが、だからと言って、今の行為に何が関係するというのだろう。


雪乃「だから、……その…失望しないでちょうだい」


 雪ノ下は小さく呟くと、俺の返答を待たぬまま口を塞いだ。


八幡「んっ///」

雪乃「……ん…」


 固く閉ざされた口と口が、ぶつかり合う。

 なれないモノ同士が行う、ぎこちない儀式。


雪乃「………ぷはっ」


 キスをしている間は呼吸を止めていたのだろう。雪ノ下は顔を赤くして俺から離れた。


八幡「……いや、え?」


 意味が分からない。

 キスは好きなモノ同士がするものであって、今の俺達に必要なモノではない。


雪乃「……私だって一線を越えるのには勇気がいる。それだけよ」


 そう言った雪ノ下は、先ほどまとは雰囲気が違った。

 いや、“俺の中の理想の雪ノ下”になったと言うべきか。

 信念の象徴。

 自分の意思を曲げず、媚びず、顧みない。


 そんな雪ノ下だからこそ。俺は彼女の本当が見たいと思った。


雪乃「それじゃあ……行くわね」ツーッ


 再び髪をかきあげた雪ノ下の唇から、唾液が滴る。

 俺はそれを避けることなく、口の中へ入れていく。

 決して飲み込む事をせず、口の中に溜めていく。

 雪ノ下がどんどんと溜まっていく。





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