3: ◆u6cuCBJb9.[sage saga]
2015/09/13(日) 14:32:13.78 ID:mij+VADa0
………………あら? あらあら?? あらあらあら???
提督、一人じゃないみたい。提督の隣には、流れるような長い金色の髪と宝石のようにキラキラとした青い瞳をした女の人が……。
「来日して間もないだろうけど早くここに馴れてくれ。大丈夫。ここの皆は全員いい人だし優秀だから」
「優秀ね……貴方はどうかしら。私を扱うという、その意味を分かっていて?」
「もちろんだ。君があちらではとても名のある艦娘なのは知っている。だから俺も全力を尽くそう。俺の価値は君自身で見定めていってくれ」
「Gut……上出来よ」
女の人は満足そうに笑ったわ。すると提督も小さく笑うの。
提督はそのまま鎮守府の案内をするのか、新しく来た艦娘を連れて私の横を通り過ぎっていったの。
あら。あらあら。この陸奥を無視するなんて……あらあら!!!
私、なんだか急に腹が立ってきて提督の後を追って何か言ってやろうと振り返ったの。
すると私の瞳には並んで歩く白い男の軍人と灰色の女の軍人の背中が映ったの。
ああ……悔しいけど様になっている。付け入る隙がない。
ちょっと、いや……かなりショックね。
私、自分にけっこう自信があるのよ。提督に追いかけてもらえるように女磨きだって欠かさないし。
制服が制服だからウエストラインの維持はしっかりやっているし、手袋で隠れてしまっているけれど爪のケアだって忘れないわ。
それに提督の視線だって意識してどんなポーズをすれば自分を綺麗に魅せれるかだって研究しているのよ。
私の写真もそうなんだけど、こう……キュッと脇を閉めるの。そうすれば幅が狭まって自然と細く綺麗に見えて女性的でしょう? これ、お休みの日に旅行にいった時に泊まった宿の品のいい女将さんの姿勢で気がついたの。
でも、提督は私のこんな努力も知らずに新しくやってきた艦娘にご執心!! まったく失礼しちゃうわ!
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