過去ログ - 櫻子「みんなで作る光のパズル」/向日葵「葉桜の季節」
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18:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/13(日) 19:47:49.98 ID:28Y7hCbSo



楓ちゃんと電話して、花子ちゃんの美味しいごはんで元気を出して、撫子さんとも電話して。


向日葵ちゃんになるべく会わないようさっさと学校から帰ってきて、でも真夜中には向日葵ちゃんに会いに行って。


いつの間にか櫻子ちゃんの周りには、たくさんの光るパズルのピースが積み重なっていました。



そろそろみんなでつなぎ合わせよう。


輝かしい絵を形にしていこう。


そんなときに、カラフルなクッキーを持った向日葵ちゃんが来てしまったのです……



楓ちゃんは、あのとき向日葵ちゃんと一緒にクッキーを作って、余計なことをしちゃったかもしれないと櫻子ちゃんに謝りました。


でもクッキーを食べて嬉しかった櫻子ちゃんは、「そんなことないよ」と笑ってあげました。


あのときクッキーを作らなかったらどうなっていたのでしょう……? それは誰にもわかりません。



花子ちゃんは向日葵ちゃんと櫻子ちゃんのデートを取りつけてあげたあの日、櫻子ちゃんに少し怒られてしまいました。


花子ちゃんは、櫻子ちゃんと向日葵ちゃんの距離をバランスよく保つ係でした。向日葵ちゃんが家に尋ねてきたときは花子ちゃんが玄関で応対して、櫻子ちゃんが勉強道具を隠す時間を稼いでました。


その花子ちゃんが、二人のデートを取り付けてしまった……櫻子ちゃんは、「花子は私のことわかってくれてたんじゃないの?」と尋ねました。


花子ちゃんは、わぁわぁと泣き出してしまいました。


花子ちゃんはクッキーを受け取ったあの日から……いや、もっと前から今の今まで、向日葵ちゃんがどんな気持ちで櫻子ちゃんのことを想っているか……それを一番よく知っていたからです。


「もっとひま姉のことを考えてあげて」……花子ちゃんは泣きながら訴えました。櫻子ちゃんはそこで初めて……花子ちゃんの気持ちを知ってしまいました。


花子ちゃんが思う「ひま姉の気持ち」とは、櫻子ちゃんのことが大好きな花子ちゃんの気持ちそのものなのでした。


「一日くらい、ひま姉を好きでいてあげて」……泣きながら言われたその言葉に、櫻子ちゃんは黙ってうなずきました。


向日葵ちゃんのために、花子ちゃんのために。



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