過去ログ - 櫻子「みんなで作る光のパズル」/向日葵「葉桜の季節」
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7:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/13(日) 19:41:23.69 ID:28Y7hCbSo
「楓、三年生はどう? 勉強とか難しくなったりしない?」

「だ、だいじょぶなの」

「っていうかそれ今花子も聞いたとこだし……」

「そうなの? ……でもさー、小学校の三年生くらいから勉強って難しくなった気がするんだよね、私」

「たしかに、ちょっとずつやることは変わっていってる気がするの」


「でしょ? だから……置いてかれないように……頑張らなきゃだめだよ?」

「…………」


櫻子おねえちゃんは笑ってたけど、心からのえがおではなかった気がしました。

そんな櫻子おねえちゃんのおなかをひじでつつきながら、花子おねえちゃんは言いました。


「そんなのは花子たちはわかってることなの。早く学校行ったら?」

「も、もう冷たいなー……じゃなくて、言いたいことがあったの。楓に」

「?」


「楓、今日って時間ある? 学校終わってから」

「うんっ、今日はいつもよりはやくおわるとおもうの」

「んっ、じゃあちょうどよかった。私も今日割と早く終われるから……そうだなぁ、帰ってきた頃に迎えにいくよ。私の部屋に来てほしいの」

「櫻子おねえちゃんのおへやに??」

「な、何を企んでるし……?」

「企んでるとかじゃないけど……楓と話したいことがあってさ。あ、花子は聴いちゃだめだからね」

「なんでだし!」

「ふたりだけの秘密なの。じゃあ楓そういうことだから……寄り道しないで帰ってくるんだぞー」

「わ、わかったの」


櫻子おねえちゃんはそういうと、ペダルを大きくこぎながらぐんぐんと行ってしまいました。楓は花子おねえちゃんと顔を見合わせます。


「何のつもりだし? 櫻子……」

「ん〜……」


楓はあまりよくわからなかったけど……でもなんとなくその“話したいこと”は、おねえちゃんのことだろうなぁと思いました。



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