過去ログ - モバP「うちに駄サンタが居る」
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17:名無しNIPPER[saga]
2015/09/14(月) 18:29:49.32 ID:7ZjjCSU9o
『サンタは丸洗い出来ません』

「とりあえず風呂だな」
「……なるほど。私の裸体をじっくりと鑑賞したいと〜」
「女の子用の子供服と俺のジャージの予備くらいしか着れるものないんだが、どっちがいい?」
「うぅ。……無視ですかぁ。じゃあジャージで。……ん!? 子供服!? なんで子供服があるんですか!? お兄さん子持ち!? 嘘、年齢的にはおかしくはないですけど! ですけどぉ!」

うるさい。

ジャージを喚くサンタの手に押し付け、脱衣所に押し込む。

ふと、サンタの座っていた椅子に目をやると、小石やら砂やらが散乱していた。
……そうだよな。こいつアスファルトに転がってたんだもんな。
最初に風呂に放り込んでおくべきだった。失敗した。
ということはあっちもか。

扉の奥からシャワーの音が聞こえる。
脱衣所に放ってあるサンタの汚れた衣服を纏めて洗濯機に放り込む。
……いや、この服って丸洗いしていいのだろうか。触ってみた感じナイロンっぽかったので多分大丈夫だと思う。
念のため、おしゃれ着用の洗剤を放り込んで洗濯機をスタートさせる。

その時だった。
浴室の扉が勢い良く開き、濡れた銀色の髪が視界一杯に広がった。

「う゛ぅぅー。おにいざぁーん、石鹸が小さくて上手く泡立たないですぅ! 新しいせっけ……ん?」

最初に真っ白な髪と肌に目が行った。
黄金色の瞳が見開かれ、洗濯機のボタンに手をやったままの俺を視界に入れて固まる。

「……」
「……」
「これは、大当たりを引いたか?」

想像以上だ。磨けば光るとかそんなレベルではない。
エロいとかそれ以前に綺麗だと感じた。

「あの、女の子の裸を見て、その反応っておかしいですよぉ! おかしいですよぉ! ホモですか! ホモなんですかぁ!?」
「やっぱりイケるな」
「……いや、イケてもそれはそれで問題というか、その……ちょっと困りますぅ……」

サンタはすすすと後ろ足に下がると浴室の扉に体を隠しながら頬を染めて、こちらを半眼で見てくる。
お前は一体なんなんだ。


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