3:名無しNIPPER[saga]
2015/09/14(月) 02:55:50.40 ID:7ZjjCSU9o
『冗談のセンスを疑う』
虚ろな目をした女サンタだった。
顔を上げた女は顔立ちこそ整ってはいたが、頬に大量の小石を貼り付けていた。
「ひでぇ顔だ……」
「真剣な面持ちで言うことがそれですかぁ!?」
半泣きのサンタが若干目を血走らせて叫んだ。
白の髪と黄金色の瞳が相まって割りと本気で恐い。
微妙に頬がこけているのが、その怖さに拍車を掛けていた。
「……悪い。良く見れば俺が子供の頃に涎掛けにしていた経年劣化で微妙に色の悪い等身大ピカ○ュウぬいぐるみのような愛嬌のある顔立ちだな」
「馬鹿にしてますぅ! 行き倒れにだって人権があるんですよぅ!」
俺の襟首を引っ掴んで揺さぶってくるサンタ。
おかしい。ちょっとした場を和ませるジョークのつもりだったんだが。
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