過去ログ - 【艦これ】響「ウラジオストクのヴェールヌイ」 -SS速報VIP

過去ログ - 【艦これ】響「ウラジオストクのヴェールヌイ」

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10: ◆hc5Hlyk12iWK[saga]
2015/09/14(月) 20:40:05.39 ID:vgA+tlJao
―1947年　7月7日　夜―

―ソ連・ウラジオストク近海―

―駆逐艦「ヴェールヌイ」・甲板―

11: ◆hc5Hlyk12iWK[saga]
2015/09/14(月) 20:42:05.46 ID:vgA+tlJao

　　　――泡を吹いて倒れた水兵さんを、もう一人が慌てて運んでいく。
　　　ちょっと悪いことをしてしまったかな。
　　　でも、あんなに若いのに私たちが見えるのは、結構すごいことかもしれない。

以下略

12: ◆hc5Hlyk12iWK[saga]
2015/09/14(月) 20:44:05.52 ID:vgA+tlJao
　　　――実を言うとね。あの当時……私は、かなり腐っていた。

　　　姉妹はみんないなくなって、私だけが沈み損なった。
　　　最後の最後まで機銃を撃っても、私たちの負けは覆らなかった。

以下略

13: ◆hc5Hlyk12iWK[saga]
2015/09/14(月) 20:48:03.91 ID:vgA+tlJao
水兵A「……ったく、あいつは……」

ソ連水兵「Привет！」ﾄﾞﾀﾄﾞﾀ

水兵A「え？」

以下略

14: ◆hc5Hlyk12iWK[saga]
2015/09/14(月) 20:50:06.02 ID:vgA+tlJao

　　　いや、その言い方は正しくないかもしれない。
　　　私が引き渡されたところで、祖国には何一つ得がない。
　　　
　　　……賠償だ。敗北のカタに、捨てられたんだ。

以下略

15: ◆hc5Hlyk12iWK[saga]
2015/09/14(月) 20:52:04.53 ID:vgA+tlJao

　　　今なら分かる。私が選ばれたのは、ただの運だった。
　　　抽選で選ばれた賠償艦。国の人たちも、私を捨てようとしたわけじゃなかった。

　　　……でも、でもね。

以下略

16: ◆hc5Hlyk12iWK[saga]
2015/09/14(月) 20:56:09.90 ID:vgA+tlJao
響「……？」

　　　ふと、夜の海から視線を感じた。
　　　右舷方向に目を凝らす。ちょうど、ソ連の潜水艦がいる辺りだ。

以下略

17: ◆hc5Hlyk12iWK[saga]
2015/09/14(月) 20:58:11.31 ID:vgA+tlJao
―ウラジオストク・埠頭―

　　　到着したのは翌日の未明。
　　　港に係留され、諸々の手続きが行われる中、私は埠頭を散策していた。

以下略

18: ◆hc5Hlyk12iWK[saga]
2015/09/14(月) 21:00:04.46 ID:vgA+tlJao

？「…………」

響（ん？）

以下略

19: ◆hc5Hlyk12iWK[saga]
2015/09/14(月) 21:04:04.04 ID:vgA+tlJao
―基地内部・廊下―

響「…………」

以下略

20: ◆hc5Hlyk12iWK[saga]
2015/09/14(月) 21:08:10.22 ID:vgA+tlJao
響「…………」

？「…………」

響「…………」

以下略

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