過去ログ - みーくん「ゆき先輩が元気一杯なので全力でカンチョーをしてみる」
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名無しNIPPER
[saga]
2015/09/26(土) 23:35:17.58 ID:RK0NB/Bco
……それからどれぐらいの時間が経ったのでしょうか。私にはわかりません。五分と言われれば五分と信じ、五時間と言われれば五時間と信じたでしょう。時間の概念は今や私にとって、とるに足らないものとなっていました。
その間ずっと、私は廊下で一人倒れながら、天井だけをボーッと見上げて子供の様に泣きじゃくっていました。先程よじ登れなかったバリケードが全てを物語っているような気がしたのです。
死にたくはありません。みんなと一緒に人として生きていたいです。でも、私はもう向こう側には行けない。また、行ってはいけない。そうみんなから拒否された気がしたのです。
このバリケードは私以外の人達で作ったものです。ゆき先輩、くるみ先輩、ゆうり先輩、そして見た事がありませんがめぐねえ。その四人で力を合わせて作ったものだと聞いています。
私はその中にはいません。だから、このバリケードを登れなかったんだと思います。私がゾンビとなり有害な存在になってしまったから……。今は亡きめぐねえがそっとやって来て、私の手をついとロープから離したのでしょう。あの三人を今でもめぐねえは守っているような気がしました。
……窓の外からはずっと雨の音が聞こえます。稲光が起き、それと同時に階下から激しい音が聞こえました。
それに続いて雷鳴が轟きます。私は虚ろでぼんやりとした思考の中、先程の音について考えていました。雷鳴ではなかったのです。となると、さっきの音は何だったのでしょうか……? 雷鳴ではなく、別の何かだという事は……。
……まさか!
私は自分の恐ろしい予想に思わず身震いしました。
一階のバリケードが壊されたんじゃ……!!
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