過去ログ - みーくん「ゆき先輩が元気一杯なので全力でカンチョーをしてみる」
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129:名無しNIPPER[saga]
2015/09/27(日) 21:17:37.48 ID:cbPgvNtOo
私たちは二人で並んで歩き出します。途中、後ろから何やら叫び声が聞こえてきました。私は振り返ります。

何でしょうか……? 校舎の二階から女の子のゾンビが三体、窓から身を乗り出して叫んでました。

「みーくん! 帰ってきてよ、みーくん! みーくんっ!!」

何を言っているのかは私には判別がつきません。ゾンビの言葉なんてわかるはずがありませんから。ただ、必死に何かを叫んでいたのは確かでした。

「ゆき! ダメだ!! 落ちるぞ!! もうみきは! あいつは!!」

「手遅れなの、ゆきちゃん! もう手遅れなの……!」

私はそれをしばらく眺めていましたが、やがて猫帽子をかぶったゾンビが他の二人のゾンビに無理矢理引っ張られるようにして奥へと消えたので、私はそれについて一切の関心を失いました。前を向き直ります。

「どうしたの、みき?」

「ううん。何でもない」

そう答え、太郎丸と一緒に、先に行っていた圭の後を追いかけます。

「ねえ、圭。帰ったらまた三文字しりとりをしよう」

そう言うと、圭は笑って答えました。「もちろん」って。

私は今、とても幸せです。そして、この幸せは永遠に続くのだと、私は不思議な事に何の根拠もなく信じているのです。

ここには夢と愛と希望があふれているのだと。



FIN


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