過去ログ - みーくん「ゆき先輩が元気一杯なので全力でカンチョーをしてみる」
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20:名無しNIPPER[saga]
2015/09/16(水) 19:02:50.47 ID:ryQ0Sozro
しかし、私がどれほど心配げに尋ねても、ゆき先輩からはまともな答えが返って来ません。「ひあひふぎいぎぎ!!」などと、理解不能な言語を先程からずっと発しながら未だ宇宙と交信中です。

あるいは、どこか遠く離れた国の民族儀式なのかもしれません。そういえば、どことなく鳥獣戯画の様ともよく似ています。私はあのオーバーヘッドをしているウサギが可愛らしくて好きです。だけど、今のゆき先輩はカエルさながらです。

そういえば、私の友達に圭という子がいたのですが、その子にも私はこの様にカンチョーをした事がありました。二人でショッピングモールで避難ぐらしをしていた頃の話です。

圭は私にこう言いました。「部屋に閉じ籠って、生きていればそれでいいの」と。私は何も答える事が出来ず、圭に全力でカンチョーをしました。圭に全力でカンチョーをしました。圭に全力でカンチョーをしました。

圭に全力でカンチョーをしました。

次の日には何故か圭は部屋からいなくなっていました。外に一人で出ていってしまったのです。

あれも切ない思い出です。私はいつだって取り残され、放置される側です。私の期待や希望は常に裏切られ、いつだってろくでもない結果ばかりが残ります。まるでロミオとジュリエットのような悲劇です。

一方で、ゆき先輩はといえば、私がそんな哀愁漂う悲しい思い出にふけっている間もずっと、ぴょんぴょん、ぴょんぴょん、ぴょんぴょん、ぴょんぴょん、ぴょんぴょん、ぴょんぴょん、何だか理不尽な話ではありますが、段々と腹が立ってきました。

「ゆき先輩! いい加減にして下さい! どうしたんですか!?」

私は飛び跳ねるゆき先輩をがっしりと掴んで地面にしっかりと接地させました。その拍子にゆき先輩は滑って転んで尻餅をつき、それが肛門を強く刺激したのか「ふ゛き゛ゃ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」今度は教室中を転がってのたうち回り始めました。

私は慌てて誤魔化しました。

「何て事をするんですか、くるみ先輩! 酷いです!」


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