過去ログ - 神谷奈緒「サマーヌード」 -SS速報VIP

過去ログ - 神谷奈緒「サマーヌード」

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17: ◆LV1QS555XE[sage saga]
2015/09/15(火) 23:50:10.50 ID:3baw0N/5O
「…奈緒」

「…ん？」

「何か緊張してる？」

18: ◆LV1QS555XE[sage saga]
2015/09/15(火) 23:50:39.48 ID:3baw0N/5O
「ま、ライブが無事終わって、ちょっと緊張が続いてるのは分かるが、
折角の休みなんだから、リラックスしなきゃ損だぞ？」

これが大人の余裕というやつなのだろう。

以下略

19: ◆LV1QS555XE[sage saga]
2015/09/15(火) 23:51:07.41 ID:3baw0N/5O
「社交辞令ありがとう。でももうどんどんおっさんになっていく一方だよ。
奈緒はこれからどんどん大人になっていって、
いずれこの俺の悲しみを理解する日が来るから覚えておけよ」

「どんな忠告だよ。これから歳を一つ取ろうとしている女性に言う言葉じゃないぞ？」

以下略

20: ◆LV1QS555XE[sage saga]
2015/09/15(火) 23:51:39.67 ID:3baw0N/5O
「色々な事を経験してきたけれど、振り返ってみると本当に沢山の事があった。
あの時こうしていたらよかったんじゃないか、こうしていたらもっと違う道があったんじゃないかって」

「…」

以下略

21: ◆LV1QS555XE[sage saga]
2015/09/15(火) 23:52:20.85 ID:3baw0N/5O
「今日ここに私と来て、プロデューサーは誰かを思い出した？」

ふいの言葉が、つっかえていた言葉を吐き出してしまう。

「な…」

以下略

22: ◆LV1QS555XE[sage saga]
2015/09/15(火) 23:52:48.85 ID:3baw0N/5O
後ろから彼の声が聞こえる。

でもどうしようもなくて、私は逃げるように走った。

彼は大人で私は子供。それは分かっていたことじゃないか。

以下略

23: ◆LV1QS555XE[sage saga]
2015/09/15(火) 23:53:19.09 ID:3baw0N/5O
逃げても彼はすぐ私を掴まえてくれる。

情けなくて、でも負けたくなくて、悔しくて、気付いたら涙が流れていた。

「奈緒」

以下略

24: ◆LV1QS555XE[sage saga]
2015/09/15(火) 23:53:48.53 ID:3baw0N/5O
「…やだ」

「何が？」

優しく響くその声が好きだ。

以下略

25: ◆LV1QS555XE[sage saga]
2015/09/15(火) 23:54:14.13 ID:3baw0N/5O
「奈緒は結構嫉妬深いと言うか、独占欲が強いんだな」

「なっ！！」

「そりゃあ俺も健全な男子だったからな。

以下略

26: ◆LV1QS555XE[sage saga]
2015/09/15(火) 23:54:56.72 ID:3baw0N/5O
「俺の過去に奈緒はいない。
それでも、こうして色々歩んできた道を振り返って、
一緒に歩いていけたらって思ってる」

以下略

27: ◆LV1QS555XE[sage saga]
2015/09/15(火) 23:58:16.23 ID:fZ8aPw+GO
「…変なところで嫉妬したり、めんどくさい性格してるけど、それでもいいの？」

「どんどこいだ！ま、そういう所全部ひっくるめて好きになったんだからな」

「…ばーか」

以下略

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