過去ログ - 神谷奈緒「サマーヌード」 -SS速報VIP

過去ログ - 神谷奈緒「サマーヌード」

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4: ◆LV1QS555XE[sage saga]
2015/09/15(火) 23:42:28.34 ID:3baw0N/5O
どれだけ言葉を重ねても、彼からの思いを受け止めるのは心が躍るし、爆発しそうになる。

そんな真剣な眼で見られたら、ただ私は顔を赤くして目を逸らすしか、恥ずかしさから逃れる方法が無い。

名前が奈緒だから奈緒は素直なんだよね、と加蓮におちょくられるし、私は凄く分かりやすい。

以下略

5: ◆LV1QS555XE[sage saga]
2015/09/15(火) 23:43:06.51 ID:3baw0N/5O
少し離れたところで花火大会があるみたいで、時々夜空を照らすように大きな花が咲く。

この浜辺は地元の人しか知らない穴場スポットだそうだ。

道路からは少し離れているし、花火から遠いという事もあってか、周りには誰もいない。

以下略

6: ◆LV1QS555XE[sage saga]
2015/09/15(火) 23:44:06.23 ID:3baw0N/5O
ほんの少し無理を言って彼も私に合せて明日を休みにしてくれた。

私はあと少しで一つ歳を取る。その瞬間に好きな人と一緒にいれる。

これほど嬉しく、幸せなことは無いだろう。

以下略

7: ◆LV1QS555XE[sage saga]
2015/09/15(火) 23:44:45.20 ID:3baw0N/5O
でも、私は初心な子供で、彼は経験ある大人。

その一線はいつもある。

この浜辺も、きっといつかの誰かと来たことがある、そんな場所だろう。

以下略

8: ◆LV1QS555XE[sage saga]
2015/09/15(火) 23:45:15.64 ID:3baw0N/5O
一際大きい花火が上がり、風に乗って花火大会終了のアナウンスが遠くに聞こえた。

「花火も終わったみたいだし、そろそろ帰るか？」

そう彼に声を掛ける。

以下略

9: ◆LV1QS555XE[sage saga]
2015/09/15(火) 23:45:46.41 ID:3baw0N/5O
「ひゃっほー！！」

そう叫ぶとTシャツのまま海に飛び込んでいく。

「へえっ？！」

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10: ◆LV1QS555XE[sage saga]
2015/09/15(火) 23:46:14.94 ID:3baw0N/5O
「…プ、プロデューサー？」

夜の闇に飲み込まれたのか、彼の姿は見えず、私は慌てて夜の海へ足を踏み入れる。

以下略

11: ◆LV1QS555XE[sage saga]
2015/09/15(火) 23:46:50.97 ID:3baw0N/5O
「…おい」

「はい」

「…何か言うことは？」

以下略

12: ◆LV1QS555XE[sage saga]
2015/09/15(火) 23:47:19.18 ID:3baw0N/5O
「心配して損したよ…」

「いやー、ちょっとからかってみようかと」

「ちょっとってなあ！夜の海で突然消えたら心配するだろ！」

以下略

13: ◆LV1QS555XE[sage saga]
2015/09/15(火) 23:47:50.34 ID:3baw0N/5O
「でも、夜の海は気持ちがいいな。ちょっと怖いけど」

「あ、ああ。俺も色んな意味で怖いわ」

「ん？」

以下略

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