過去ログ - 「Close to …side.N」(オリジナルSS)
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3:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/19(土) 22:02:17.70 ID:QCc0mebi0
少し腕を引いて歩いていたら…

「奈那、ストップ!」

ふいにつーちゃんに腕を引かれて立ち止まちゃった。

「…また周りが見えなくなってたな?赤信号だぞ?」

って、つーちゃんに怒られちゃった。

「あ、ごめんなさい…」

ボクは信号が赤いことを確認して…つーちゃんの横に並び直した。

「でも…ずっと一緒に帰れなかったし…寂しかったんだもん…」

少しだけ…一緒に帰れることが嬉しかったんだよって伝えたくて抗議をしてみる。
つーちゃんは苦笑いだったけど、許してくれた。

そのあとは…分かれ道まで入学してからのことを報告していた。
事情通って言ってる同じクラスの女の子とお話したこととか…
高校では部活に入らないでつーちゃんと一緒に帰る約束を大事にしたいこと…

「つーちゃんも…僕に会えなくて…さみしかったよね?」
そうであって欲しいな…なんて思いながら見上げてみる。
つーちゃんは…「少しな」って少し素っ気ない感じでそっぽを向いちゃった。

…こういうときは…あ、照れ隠しのパターンだよね!

「じゃあ、ワシャワシャ…する?」
なんて言ってみると…つーちゃんはボクの髪の毛をわしゃわしゃしてくれる。
つーちゃんがしてくれる大好きなコミュニケーションの1つで、
ボクがショートカットにしてる理由がこれだったりする…。

ショートカットなら髪型が崩れてもすぐに直せるし、
髪の毛が絡まないからわしゃわしゃが気持ちいいんだよね。

ボクをワンコみたいに可愛がってくれる…この感じ…大好き…

これからは…他にも、もっと他愛ないことも出来るし、いろいろ…
ずっと…ずっっっと一緒に帰ることが出来る…

その嬉しさを噛み締めて分かれ道まで一緒に歩いていた。



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