過去ログ - 「Close to …side.N」(オリジナルSS)
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6:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/19(土) 22:32:58.12 ID:QCc0mebi0
4、

 季節はもう…夏…明日から夏休みになる!
み〜んな浮かれて校門を通り抜けていくのを見送る。

ボクも…かなり浮かれている…かな。
つーちゃんが言った目標をクリアしたから…
きっと…今度こそデートしてくれるはずだし!

つーちゃんの教室まで行って迷惑はかけたくないから、
いつも通り校門でつーちゃんを待つ…

クラスの子にそのことを教えたら…『忠犬ハチ公』みたいって言われちゃった…。
また…犬…ボク、そんなに犬っぽいのかな〜。

そんなことを考えていると…つーちゃんがやってきた!

「つーちゃん!」
ボクはいつも通りつーちゃんの右腕にダッシュハグをする
うんうん。やっぱりつーちゃんの右腕はスリスリしがいがありますな〜。

何て思っていると…

「ごきげんよう、秋柴さん」

つーちゃんの奥から…聞き覚えが少しだけある声が聞こえてきた…。
しかも…ボクのことを呼んでいる。

視線を移すと…女の人がボクの視界に入った…

確か…えっと…つーちゃんと勉強していたような…だから…ボクにとっては…

「あ、先輩…」

「名乗ってなかったわね。箱崎八重よ」

その人が名乗ってくる…

「あれ?箱崎の名前知らなかったっけ?」

つーちゃんが意外そうな顔でボクを見てくる。

ボクは…
「……うん」
としか言えなかった…。

「じゃ、私こっちだから」
その人は、つーちゃんに慣れ慣れしく声を掛けて、帰ろうとしている。

「おう、またな」
つーちゃんは軽くあいさつを返している…。

「お疲れ様でした……」
ボクも声をかけられたことを思い出して、あいさつをした。

何だろう…あの人…つーちゃんに近い…気がする…何か……嫌だなぁ…
でも、そんなことを言ってつーちゃんを困らせたくない…

ボクは、少し強くつーちゃんの袖を握って…一緒の道を帰り始めた。

帰り道で…つーちゃんが出した成績の課題を超えたことをちゃんと見せて、
次の日曜日にデートの約束をした。

うん。やっぱりいつもの優しいつーちゃんだ。
ボクは、やっと安心して…いつも通りのお話を楽しんだ。

明日から…夏休み…つーちゃんと一緒に…楽しい日が過ごせたらいいな…
なんて…つーちゃんと離れた後にそんなことを願いながら…綺麗な夕焼け空を見上げたりした。



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