25:名無しNIPPER[saga]
2015/09/21(月) 10:48:24.49 ID:SYkvOY3co
@ゆめみ
類い稀なる交渉力を遺憾なく発揮した結果、次の大会に優勝したら染谷先輩の胸を触らせてもらえることとなった。
大会当日、我天下に並び立つ者在らずといった有り様で、決勝まで難なく駒を進めたが麻雀の神の気まぐれにより、結果二位と惜敗した。
「惜しかったのう」
自分の胸が懸かっていたにも関わらず、僕が優勝できなかったことを心底残念そうにしてくれる染谷先輩。
次こそは胸を触れるようにしますから平気ですよ
そんなことを言っておきながら、皆が帰った後の部室にて、ベッドに腰をおろし、声を押し殺して泣いていると、ガチャリとドアの開く音。
誰かと見ると染谷先輩であった。
忘れ物ですかと問うと、「優勝を逃したことを素直に悔しがれない後輩を慰めにな」とのこと。
おいでと腕を広げた染谷先輩に、逡巡の後、その胸へ飛び込んだ。
胸に顔を埋めて、胸を触りたかったのも本当ですが染谷先輩に優勝を喜んで欲しかったんです、とわんわん泣き叫んだ。
優しく頭を撫でる手が心地よく、薄ぼんやりした気分となって目を閉じる。
気が付くと一人、部室のベッドの上で、辺りには微かに暖かな気配が漂っているのみだった。
翌日、部室にて。
僕はひょっとしたら染谷先輩の胸を触るという夢を叶えてしまったのでしょうか
そう尋ねたところ、はて、首を傾げて「なんのことやらわからんな」と染谷先輩。
「夢でも見とったんじゃろ」
そう笑うばかりであった。
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