32:名無しNIPPER[saga]
2015/09/21(月) 23:45:12.88 ID:ANMzMjAfo
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――小鍛治プロはまだ寝ている。
――我々が入手している情報では今日の仕事は午後からの解説のみである。
――身支度に要する時間を考えると、もう少し睡眠を取って鋭気を養うのではないだろうか。
「すこやー、起きなさーい。ご飯の準備できたわよー」
――そのとき、小鍛治プロを起こしに来た人物がいた。
――母親である。小鍛治プロは実家暮らしなのだ。
――皆さんもどうぞ、とのお誘いに我々もお相伴にあずかることにした。
――テーブルにはすでに朝食の準備ができていた。
――ご飯、味噌汁、焼き魚、サラダ……、健康を考えたバランスのよい食事である。
――しっかり朝御飯を取ることで一日の活力を得る。
――しかし、自分で準備するには時間がとられてしまう。
――そこで実家暮らしを選択することで、自分は遅くまで牌譜検討などの鍛練が可能となる。
――ここにも小鍛治プロの思慮深さを垣間見ることができた。
「あの子はそんなことまで考えていませんよ。起こしたって全然起きてこないんだから」
――と言いますと?
「昨日も麻雀の勉強なんかじゃなくて、アナウンサーのお友だちと遅くまで飲んでいたんですよ、まったく。今日も昼まで起きてこないんじゃないかしら」
――ええと、そうしますとこの朝御飯は?
「もし起きてきたときにって作ってるんですよ。大概はそのままお昼ご飯になりますけど」
――……えー、このような家族の献身的な協力が、小鍛治プロの強さに繋がっているのだ。
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