過去ログ - 鳥海「月が綺麗ですね」 / 木曾「砂浜の落書きだ」【艦これ】
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27: ◆xedeaV4uNo[saga]
2015/09/26(土) 23:13:37.50 ID:qO8XdhAf0



◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆



「――はぁ」

私の口から自然と出てきたのはため息。

高速輸送艦のデッキから手摺りに寄りかかって、波を寄せては引いてく波が砕けるのをなんとはなしに見ていた。

上空では瑞鳳さんの九七艦攻が対潜哨戒のため海鳥のように飛び回っている。

深海棲艦のはぐれ艦隊を迎撃するために意気込んで出撃したまではよかったけど、あっさり鎮圧できてしまった。

牛刀で鶏を割くような有様だったのは深海棲艦が神出鬼没なのを踏まえると仕方のない側面もある。

そんなわけで私たちは日帰りで鎮守府に帰る途上だった。

司令官さんは調整のためにと言ってたけど……本当によかったのかな、これで。

秘書艦を務めていると、どうしても戦場からは離れがちになってしまって勘が鈍ってしまう。

かといって今回みたいな小規模の相手じゃ手応えがなさすぎて調整にもならない。

ここにいる意味を見いだせなくて私はため息を繰り返していた。

「元気なさそうだな、鳥海」

後ろから声をかけられ、振り返ると木曾さんがいた。

鉄色の髪に右目を隠す眼帯。浮かぶ表情は自信に満ちた微笑み。

ほっそりした体は白いセーラー服で包んでいる。そして、この人の見た目以上の力強さを私は知っている。

「木曾さん……いえ、そういうわけじゃないんです」

「俺でよければ話ぐらいは聞けるぞ。ま、お悩み相談はお手上げかもしれないがな」

「ありがとうございます」





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