過去ログ - A Rabbit's Life (オリジナル百合)
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◆/BueNLs5lw
[saga]
2015/09/22(火) 23:04:28.96 ID:7xDrI19W0
「お母さん?」
「そう、ママ」
「ママ?」
「イエス、お母さん」
私の知るドクトレス・ハイジは子どもが大の苦手なマッドサイエンティストだった。
失敗作の処理をさせられている時、強化ガラスの向こうにいた研究者の一人だ。
施設に来た際、色々と体の検査を受けた時もいた。
とにかく子どもに触るのも触られるのも嫌だという、過剰な反応が目に付いた。
そんな人物に子どもがいたなんて。
「私を見つけてくれた」
「見つける?」
「廃棄予定だったすでに人として育つ見込みのない受精卵を買い取って、私を生み出してくれた。いい人」
少女はやはり淡々と話す。
「そう……」
「どうしたの」
「いや」
「どうして、そんな苦しそうな顔をするの」
「いやなんでもない……一つ質問。なんで、お母さんのいるあの場所から逃げてきたの」
「お母さんがあそこから出るようにと」
母親の情でも湧いたのだろうか。
どちらにせよ、やはりあの場所に戻るという選択肢はないということだ。
けれど、ならばなぜその『アネラ』という奴はケイトスをずっと監視しているんだ。
「……」
『アネラ』がいる限り、私たちは常に狙われ続けるということか。
「アネラはケイトスを故郷へ導いてくれると言っていた。その時が来れば、現れると」
「その時?」
「その時」
「って、いつ」
「分からない」
「はあ……」
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