過去ログ - A Rabbit's Life (オリジナル百合)
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9: ◆/BueNLs5lw[saga]
2015/09/22(火) 16:57:53.17 ID:7xDrI19W0
彼女のひげは人間の姿を保ったまま出現させることができるらしい。
正確には筋肉と運動神経が発達した触覚のようなものだった。
そのひげがヘリを捉えたのはものの数秒だった。
生憎、私は戦闘機なら訓練を受けていたが、ヘリは扱ったことがなかった。
そのため、中にいるパイロットを脅して操縦させようと提案した。

不規則に揺れるヘリの中で、少女は静かに座っていた。

「あなた」

「……」

誰のことかと思い、振り返る。

「誰?」

名前を聞いているのだろうか。

「……ラビット」

「あなた、どうして一緒に来るの」

ラビットはスルーされたのか。

「どのみち、あそこにいても生きていけない。あんたこそ、どこに行くっていうの」

「故郷に帰る」

「故郷って」

「……分からない」

「なんだよ、それ」


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