過去ログ - 妹「お願いだから死なないで」
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13:名無しNIPPER[saga]
2015/09/24(木) 16:46:55.16 ID:VB0G/KlUo

「俺ってさ、ちっちゃいじゃん?
 高々170と数センチ程度な訳だ。
 これが、まぁ大体平均だとするだろ?」
「うん」
「となるとだ、人間って実は世界で一番ちっせぇ生き物なんじゃねえかなとか思うわけだ」
「一番小さいって訳はないだろ、
 いくらでも小さい生物は居るさ。微生物だけでも種類がいくつあることか」
「そうじゃなくてさ。
 そいつらみたいに、もっと小さい生物ってのは
 地球単位じゃなくて、もっと狭い世界ってのを持ってるだろ?
 人間ってのは、変にそいつらよりもでかいから本当の大きさを知って
 それと比肩して小さく感じちゃってさ」
「あー、わかるようなわからないような」

 自分だけの世界、 自分だけの世間、
狭くて、小さくて、身近で、至近で、
だからこそ自分を確立できているわけで。

「地球はさ、いつまでも板状で端に行くと落ちるとか行ってるレベルでよかったんと思うんだよ俺は。
 だっつーのに地球のでかさ知ってよ? 宇宙とか意味わかんねぇ世界にまで手ぇ伸ばして
 一体なにがしたいんだっつーの。そんなに自虐行為が楽しいかね?」
「知識欲とか好奇心とかの問題だよそれは、
 見方の問題だと僕は思うけどね」
「俺はネガティブなのかね?」
「前向きではないと思うけどね」

 はぁとため息を一つついて後追は僕から目を外して起き上がる。
僕は、それに釣られた訳じゃないけど、 なんとなく同様に起き上がる。
黒で統一された制服が異様に熱を持ち始めたからかも知れないし、
服が汚れるのは構わなくても横になったことで視界にちらちら映る
薄汚れた屋上のアスファルトに頬が触れてる状況が嫌になったからかもしれない。



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