過去ログ - 妹「お願いだから死なないで」
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27:名無しNIPPER[saga]
2015/09/26(土) 08:53:58.14 ID:bhwVwpdVo

「で、それがなにか?」
「僕が大量の不要物を持ち込むからそんな不名誉極まりない呼ばれ方をしているわけだけれど、
 昨日その持ち込んだ私物の一つを紛失してね」

 紛失というか、窃盗にあったというのが正しいのだろうか?
いやまぁ、まだその辺は曖昧にしておきたい。
繊細な問題なのだ。

「なるほど、それはそれは。パイセンの持ち物に触れるとは随分と怖いもの知らずッスね」

 まるで僕が怖いもの扱いだった。
実際大多数の生徒には少々腫れ物扱いではあるが、
それは主に妹の所為であって僕の所為ではない。
授業態度やら成績やらは至って普通の善良な一生徒である。

「で、なにを失くしたんスか?」
「ナイフ」

 普通に答えた。

「うわ、普通に危険人物じゃねぇッスか。こわっ」

 普通に引かれた。
目を細めて距離を置かれた。

「ちょっとパイセンとは距離を置かせてもらうッス」
「これ以上?」

 既に一緒に登校してると言えない距離まで離れられてる。
目測で十メートルくらい。普通に遠い。



 結局その後マジで門を潜るまでその距離を保たれたあげく、
移動教室の時に顔を合わした時も声をかける間もなく逃げられた。
腹いせに深巫の尻を引っ叩いたら「僕はご多望によって三日目が
一番キツイと知っての事か!」と普通に怒られた。
ご多望って、生理周期を他人に左右されるのか。


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