7:名無しNIPPER[saga]
2015/09/24(木) 16:32:54.99 ID:VB0G/KlUo
  
 「君も馬鹿だね」  
  
   深巫は僕の机に腰をかけたまま、  
 上体を前後に揺らしながら笑って僕を嘲る。  
  
 「毎度思うけれど、君は実の所極度なマゾヒストなんじゃないかい?  
  でなければ態々危険を冒してまで妹さんを挑発したり刺激したりはしないよ」  
 「僕の妹は爆弾か? 電子レンジにかけてしまった目玉焼きかなにかか?」  
 「似て非なるものだね、放って置く分には問題ないし  
  むしろ表面上だけでも同意してあげたり乗ってあげたりすれば普通にやり取りも成立する」  
 「それは成立してないと僕は思う、  
  二人が同じ壁に向かってボールを投げてるだけだ、キャッチボールじゃない」  
 「上手い事言うね」「それはどうも」  
  
  実際、今朝の妹とのやり取りも  
 別に成立してるとは言い難いなにかだった。  
 妹が一方的に訳のわからない話を捲し立てて僕に迫り、  
 無視を続けていた僕が流石に一言くらい相槌でも打ってやろうと  
 口を開いた瞬間に首根っこを掴まれたのだから。  
  あれは逆でも半でもなく、ひたすらに意味不明なキレだ。  
 僕は決して小柄ではない平均的男子だし、  
 妹は逆に非常に小柄な女子だと言うのに。  
  
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