過去ログ - 加蓮「『あなたが付き合ってくれるなら……』」
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名無しNIPPER
2015/09/25(金) 17:57:28.60 ID:nGFcJqaK0
沙紀「僕がどうして危険を冒してまでこの街に止まっているのか教えて差し上げましょうか、お嬢さん?」
保奈美「興味も無いし、聞きたくもないわ!」
沙紀「まあまあ、そう仰らないでくださいよ。興味は無くとも疑念はあるのではないですか?」
以下略
52
:
名無しNIPPER
2015/09/25(金) 18:07:29.23 ID:nGFcJqaK0
沙紀「一つは、この街に居ると今まで高尚ぶっていた連中が段々と余裕を失っていく過程を観察出来て非常に愉快だからですな。」
保奈美「……私が知っている中で最低最悪の趣味だわ。」
沙紀「お褒めに与かり誠に光栄の至りですな。ふふふ……あなたは私を軽蔑なされますか?」
以下略
53
:
名無しNIPPER
2015/09/25(金) 18:14:21.25 ID:nGFcJqaK0
保奈美「……何がそんなに面白くて堪らないの?」
沙紀「あなたを怒らせてその様子を眺める事が、ですかねぇ。紳士や淑女の化けの皮は剥いでやるぐらいには痛快です。」
保奈美「………………馬車を……」
以下略
54
:
名無しNIPPER
2015/09/25(金) 18:24:53.75 ID:nGFcJqaK0
沙紀「もう一つの理由も教えて差し上げますから。まあ、それまで聞いていってはいただけませんかな?」
保奈美「…………………………」
沙紀「沈黙は肯定と捉えさせていただきますよ。もう一つの理由は…………と、その前にあなたはアトランタの周囲には去年の内に塹壕が掘られていた事をご存知でしたかな?」
以下略
55
:
名無しNIPPER
2015/09/25(金) 18:35:05.93 ID:nGFcJqaK0
沙紀「ヒントをあげましょう。塹壕と言うのは包囲攻撃された時の事を想定して掘っておくのです。」
保奈美「………近いうちに……アトランタが……包囲攻撃される…………?」
沙紀「やれば出来るではありませんか。」
以下略
56
:
名無しNIPPER
2015/09/25(金) 18:44:43.40 ID:nGFcJqaK0
保奈美「そんなのどうだっていいわ!ああ、包囲攻撃!とにかく恐ろくてたまらない!」
沙紀「はははははは!これは貴重なチャンスだと思うのですがねぇ。考えてもみなさい、書物でしか知らなかった包囲された街という奴をこの目で見る事ができるのですよ?」
保奈美「あなただって飢え死にしてしまうのよ!」
以下略
57
:
名無しNIPPER
2015/09/25(金) 18:50:05.64 ID:nGFcJqaK0
沙紀「ランチのメニューは何が良いですか?ロブスターなんて如何です?」
保奈美「よくお喋りが続くわね!」
沙紀「ははははは!まあ、そう怖がる必要はありませんよ。本当に危険になった時は僕があなたを助け出しますから。僕がこの街にいるもう一つの理由はそれなのです。」
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58
:
名無しNIPPER
[sage]
2015/09/25(金) 18:52:26.42 ID:EK+0CiXAO
初めて会ったときからずっと思ってたけど……アンタってもしかして、私のことが好きなの?
59
:
名無しNIPPER
[sage]
2015/09/25(金) 18:53:24.71 ID:9aCIY0lAO
本気で言っているの?
60
:
名無しNIPPER
2015/09/25(金) 18:59:42.06 ID:nGFcJqaK0
保奈美「本気で言っているの?」
沙紀「本気でなければ今頃僕はリッチモンドで料理に舌鼓をうっていますよ。あそこは金さえ払えば美味いものが幾らでもありますから。」
保奈美「…………………………」
以下略
61
:
名無しNIPPER
2015/09/25(金) 19:07:03.59 ID:nGFcJqaK0
沙紀「どうすれば信用していただけます?誓いのキスでもすればよろしいですか?」
保奈美「…………っ……!」
沙紀「おや、よくよく思い出してみれば過去にあなたにはキスをした事がありましたねぇ。」
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