過去ログ - 【安価SS】京太郎「麻雀なんて辞めよう」咲「ヤメサセナイ」
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17: ◆ZOFj8ipEtg[saga]
2015/09/25(金) 00:24:23.35 ID:71AejUcco


 それなら、なぜ俺に?
 訊ねようとする俺よりも先に、染谷先輩が口を開く

まこ「わしはのぅ、この世にはオカルト的な力があると思うちょる」

京太郎「……へ?」

まこ「牌を引き寄せたり、牌に嫌われたり、麻雀だと分かりやすいかもしれんな」

京太郎「それがなんなんですか?」

 染谷先輩の話はまるで読めない
 一体、何が言いたいんだ?

まこ「しかしわしがそれよりも恐れる力がある……分かるか?」

京太郎「恐れるもの?」

まこ「それは――収束の力じゃ」

京太郎「しゅう、そく?」

 まるでちんぷんかんぷんの話題に、俺はまったくついて行けない

まこ「コイントスをするじゃろ? その時、表が上を向いていたとする」

京太郎「……」

まこ「すると下は表と裏、どちらじゃと思う?」

京太郎「そんなの裏に決まってるじゃないですか」

まこ「そうじゃ。ただし、それは京太郎の認識の話じゃな」

京太郎「へ?」

まこ「どっちがコインの表か裏か、お前は今わしの言葉を鵜呑みにして答えたじゃろう?」

京太郎「ええ、まぁ」

まこ「じゃがもし……そのコインの表が世界中で、裏じゃと認識されておったらどうじゃ?」

京太郎「????」

まこ「……ここで仮に、お前が麻雀部を辞めた事実を表とする」

 染谷先輩は十円玉を取り出し、数字の大きな面を俺に向ける

まこ「みんなこの面を見て、お前は麻雀部でないと思う。じゃが……」

 くるりと、絵柄を返す染谷先輩

まこ「こっちの面がもし、京太郎が麻雀部であるという事実だとする」

京太郎「そんな事実は……」

まこ「もしこの面が正しいと……世界中が認識したらどうなるかのぅ?」

京太郎「えっ?」

 ゾクリと、背筋が凍るような感覚に陥る
 なんだ、この嫌な感じ……

まこ「事実は異なる方に収束し、京太郎……お前は麻雀部に戻ることになる」

京太郎「あ、ありえませんって!」


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