過去ログ - 佐藤心「駄目な女と」モバP「駄目な男と」
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名無しNIPPER
[sage saga]
2015/09/25(金) 03:01:51.15 ID:7paXrcb70
それからのその子は変わりました。いままで月2回か3回かしか行かなかった学校に毎日行き、補習やレポートで足りない出席日数を補い、男の子が来る事を待ったのです。
合格発表の日は、男の子から連絡が来る事になっていたのですが、居ても立っても居られずにこっそりと合格発表を見に行ったくらいです。それほどまでにその子は男の子の事を待っていたのです。
合格発表の掲示板の前で、男の子がガッツポーズをしているところをこっそりと見たその子は嬉しさのあまり涙が出そうになっていました。直後にかかってきた合格報告の電話にそっけなく『あっそ』って答えるのが精いっぱいだったのです。
男の子が入学した春からの、その子が卒業するまでの一年は、その子にとって言い表せないほど楽しく、充実した、退屈なんて感じないほどに素晴らしい一年でした。
その一年の間に、その子には夢が出来ていました。服を自分でデザインしたい、自分で作りたい、そんな夢です。
今まで夢や目標を持たずにいたその子に夢を与えてくれたのはもちろん、男の子でした。ある日、男の子がその子の事を『服のセンスが良いですよね。いつも綺麗ですし、可愛いですよ』なんて褒めたのです。褒められる事に慣れていなかったその子は真っ赤になってしまいました。男の子に悟られないように、『当然だ』と返したのですが、内心はもうてんやわんや。嬉しいのと恥ずかしいのとでよくわからなくなってました。
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