過去ログ - 【ラブライブ】花陽「雨、絵里ちゃんと一緒の土曜日」
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名無しNIPPER
[saga]
2015/10/02(金) 20:03:36.49 ID:iYm93wgxO
――――――
花陽「ご飯おいしいねぇ」
真っ暗な部屋で、絵里ちゃんと二人でご飯を食べます。
電気が使えないから包丁を使うのは危ないって話になって、結局とレトルトのカレーを鍋で温めて作ったカレーライスです。
絵里「ありがとう、花陽」
花陽「?」
絵里ちゃんはスプーンをそっと置いて、そう言いました。
突然のお礼に、花陽はカレーを頬張りながら首をかしげます。
えっと、なんだろう?
絵里「ご飯、炊いてくれたでしょう?」
えっとぉ……なんでありがとうなの?
そんな意味を込めて、見つめると絵里ちゃんはこう言いました。
絵里「炊飯器が使えなかったらご飯は炊けないと思ってたのだけれど……」
絵里「ふふっ、まさか花陽が鍋でご飯炊けるとは思ってなかったわ」
そうして、また花陽にお礼を言う絵里ちゃん。
花陽「!!」
絵里「そんなに首を振らなくても……。本当に助かったのよ?」
そんなに大したことじゃないのに、こんなに感謝されて……。
ちょっと変な気分です。
ご飯を慌てて飲み込んで、花陽もそれに答えます。
花陽「そ、そんなにお礼言われることじゃないよぉ」
絵里「ううん。ただでさえカレーはレトルトで、その上パックのご飯じゃ味気ないもの」
花陽様様ね♪
なんて、絵里ちゃんは笑います。
暗さに慣れた目には、絵里ちゃんの表情もはっきり分かる。
だから、余計にあたふたとしちゃいます。
花陽「そ、そんなことないよ……」
どうにか小さな声でそう返す。
謙遜しなくてもいいのに。
絵里ちゃんはそう言うけど、なんだか妙にくすぐったくて……。
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