過去ログ - 【SAO】アインクラッドでおっかなびっくり生きる 20 【安価】
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◆GVCfHyzjmtRo
[sage saga]
2015/10/10(土) 01:14:06.99 ID:CLvlJNUMo
※
>>63
6 《目標値》2以下ではなかった為失敗。
2023年03月20日(月) AM 07:43
オルランドさんがオブジェクト化して見せてくれたそれは真っ赤な紐であった。
何やら柔軟そうで艶のあるその紐は輪の様な構造になっており、少々幅広くなっている部分に小袋状の窪みを備えている。
俺だけに協力を要請し、事前に「男性用だと思いますので誤解しないで下さいね」と念押しまでした理由を理解した。
これはアレだ、要するにエロ下着だ。
生憎必要に迫られることも興味も無かったので正式名称は寡聞にして知らないが、所謂紐パンツに類する下着だと思われる。
幅広くなっている部分と小袋状の窪みがぎりぎり男性器を収納する程度しかない紐っぷりなのだ、エロ下着と呼んで差し支えないだろう。
いや、スポーツなどで用いるのに必要な機能を満たした合理的なだけの下着である可能性もあるか。
ともあれトモミの下着とは前面の形状が異なり、女性には必要ない空間が確保されているので男性用である可能性が高い。
これは確かに色々な意味で慎重な対応の求められる危険な代物だ。
情報の開示にもリスクが伴うし、所持しているのを知られる事自体いらぬ誤解を招きかねない。
相手が女性プレイヤーの場合はセクシャルハラスメントと取られる可能性すらある。
クエスト報酬に興味を示す年下女子達に対してレジェンド・ブレイブスの6人が落ち着かなげな態度になったのも当然だし、
俺を含めた7人の身体で周囲からの視線を遮る様な配置で立つという念の入れようなのも頷ける。
こう固まっていたらかえって目立ってしまいそうなものだが、『木を隠すなら森の中』という奴か。
周囲の高い人口密度と賑わいが幸いして短時間ならば問題無さそうだ。
ちなみに年下女子達にはルイコとマサムネにトモミの側を離れないよう頼んだ上で暫し物見遊山を楽しんで貰っている。
トモミを見失うと俺がどうなるか解らないので離れ過ぎない様に頼んだのは言うまでも無い。
実はルイコが《聞き耳》スキルをかなり高い熟練度で所持しているので聞こえてしまう可能性があるのだが、
セットしているスキルについての情報はプライバシーに類するし、見失うのも嫌なのでご容赦願いたい。
《聞き耳》スキルも何かと便利そうなのだが人の会話に聞き耳を立てるという行為自体あまり印象がよろしく無いので、
万一ルイコに聞こえてしまっていたとしても立場上ことさら騒ぎ立てたりはしないだろうというのもある。
しかしなんだな、同性の知り合いと輪になって異性に言えない内緒話をするというシチュエーションは新鮮だな。
なにせ現実では輪になれるほど友人が居なかった。
それについてどうこう思ったことは無いが、こういった貴重な体験をさせて貰える事には心から感謝したい。
前線で戦い続ける英雄達とこうして接点を持てているのも、全て親愛なる年下女子達のお陰なのだから。
アーテル「とりあえず事情は理解しました」
俺の発言を受けて明らかにほっとした様子から察するに少なからず緊張させてしまっていたらしい。
感慨に浸っている場合ではなかった、失敗した。
アーテル「なんというか、嫌がらせの様な報酬ですね」
ベオウルフ「いや本当、マジで嫌らしいっす」
オルランド「性質が悪い事にこれ、性能は凄くいいんですよ」
オルランドさんが紐下着をタップして表示させてくれたウィンドウを覗き込むと、
防御力や回避力と言った下着にあるまじき数値が設定されていた。 (
>>59
)
しかも筋力ボーナスだの《片手直剣》スキルボーナスといった稀少なプロパティまで並んでいる。
確かに性能はいい、破格と言っていい強力な装備――――だが、紐下着だ。
局部以外全て紐で臀部丸出しという落ち着かなさそうな下着に戸惑わない男性プレイヤーはそう多くはあるまい。
全てのアイテムを1人で設定した訳ではあるまいが、このエロ陰湿な嫌がらせぶり、さすが無作為底浅陰気根暗エロもやしと言うほか無い。
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