過去ログ - Steins;Gate「二律背反のライデマイスター」
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◆gzM5cp9IaQ
[saga]
2015/09/27(日) 16:47:27.92 ID:jH77HIQDo
「あたしも、置いていく。この時代の大切な思い出の入った物だけど、万が一SERNの追手にでも見られたら言い訳のしようもないから」
鈴羽は少しだけ淋しげに笑うとこちらを見て言った。
「それに、1人でいくわけじゃないしね」
一方、俺はというと……。
「くっ、このケータイを手放せというのかっ……」
正直、置いて行きたくはなかった。思い入れがあるだけではなく、まゆりを救う生命線でもあったからだ。
俺は自分の手に握られた携帯電話を握りしめる。
角ばったフォルムの為、手のひらに軽い痛みが走った。俺はこの携帯電話を使い、様々な行動を行ってきたことを思い出していた。
初めてDメールを送った日。実験と称して送った数々のDメール。
まゆりの死という現実を覆い隠してくれたタイムリープマシンと俺の記憶をつなぐ役目をしてくれたこの携帯電話をひたすら握りしめる。
そして”儀式”を始めた。
スっと耳に携帯電話をかざし、白衣を翻す。
「俺だ……。ああ、最後に一言、伝えておこうと思ってな。……ふっ、お前には随分と世話になった、礼を言う。だがそれも今日までだ、今回ばかりは連れて行くことは出来ない。……何、心配するな。いずれまた会える、運が良ければ、な」
「……エル・プサイ・コングルゥ」
そう言って耳からケータイを離す。思いは、断ち切った。
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