過去ログ - ?「咲が好きなのは私!」咲「ふえ?」
1- 20
110:名無しNIPPER[sage]
2015/11/25(水) 14:04:58.31 ID:EO01KpXo0

咲「今日は卵焼きが上手に出来たんですよ」

まるで子犬がじゃれつくみたいに、可愛い笑顔で話し掛けてきたりそばをついて回ったり。

物静かで落ち着いた印象だったけれどもそれが改められたのは、こちらにとってもちょっとした収穫なのかもしれない。

咲「ここが風越女子……」

美穂子「あら、来たのは初めてだったかしら」

咲「はい。私立だし、中学生の時は麻雀が嫌いで、麻雀の名門だって聞いてたから……」

宮永さんが幾つか話してくれた秘密の一つが、麻雀の事。

幼い頃から親しんでいた、けれどもそれと同じくらい良くない思い出もあるのだ、と。

きっとそれが原因となって、家族が離れ離れになってしまったと、瞳を滲ませながら話してくれた。

私はそんな体験はしなかったけれど、その気持ちがまざまざと実感されて、胸が酷く痛んで、宮永さんよりも先に涙を流してしまった。

勿論他にも理由はあるけれど、その事を聞いて心から助けになりたいと思った。

美穂子「こっちよ」

忙しなくキョロキョロと辺りを見渡す宮永さんの手を引いて部室へと向かった。

迷子になりやすいのだという話は聞いていたけど、こういったところが原因の一つではないだろうか。

宮永さんはそれから大人しくなって下を向いていた。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
541Res/202.32 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice