過去ログ - ?「咲が好きなのは私!」咲「ふえ?」
1- 20
391:名無しNIPPER[sage]
2016/02/12(金) 20:17:09.75 ID:rSFTIGAzO
そんな訳で翌日、放課後の屋上。

 こういうのは早いに越したことはないという京太郎の意見から、返事を直ぐ様するという結論に至ったのだ。顔を真っ赤にする咲をなんとか言いくるめて、京太郎は〇〇を屋上へと呼出させた。部外者である京太郎がその場にいるのは不自然だろうということで当初は物陰にでも隠れていようと考えていた京太郎だったが、何故か咲にその場に来ることを強要されてしまったので彼女の横に呆然と立っている。

 いや、これは流石にまずいのではと思ったが頑なに咲が首を縦に振らなかったのである。

 ということで、現在屋上には呼び出された〇〇と咲、その横に京太郎というなんともおかしな構図が出来上がっていた。

「……宮永さん。返事、聞かせてくれるのかな」

 優しげな瞳で、〇〇は咲へと言葉を投げかける。その言葉に、咲はコクリと頷いた。

「その前に、どうして須賀がここに?」

 尤もな疑問である。京太郎はグウの音も出なかった。

 言い淀む京太郎を他所に、咲は意を決して口を開いた。

「ご、ごめんなさい。私、〇〇君とは付き合えません」

「……そうか。きちんと考えてくれて、ありがとう」

 一度は目の前で逃亡を図った咲だが、その言葉をなんとなく〇〇は予想していたらしい。その表情にショックのようなものは見受けられなかった。

「一応、理由を聞いても?」

「…………」

 好きな女の子に告白して振られる。普通なら泣き出してしまいそうな状況だが、〇〇はどこまでもイケメンだった。京太郎は戦慄する。『こ、これがイケメンと俺との違いか……!』と。

 それに対して、咲はきゅっと横にいた京太郎の手を握った。『ん?』と不思議に思う京太郎が声を発するよりも早く、咲は答えた。


「わ、私。京ちゃんのことが好きだからっ!」


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
541Res/202.32 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice