過去ログ - モバP「ミッドナイト・ランナー」【モバマスSS】
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16:carP[saga]
2015/09/27(日) 22:21:57.28 ID:/tpXNcaA0


 ものの数分で作業を終わらせ、留美とヘレンの視線が交わる。

「これが、電話で言ってた車ね?」
以下略



17:carP[saga]
2015/09/27(日) 22:23:04.45 ID:/tpXNcaA0


 二日後。ヘレンと拓海は数十枚のコピー用紙を持って、再び留美の元へやって来た。

 中身はエンジン、サスペンション、ギアボックス、内装に至るまでの説明書を印刷した物だ。書いてあるイタリア語は、ヘレンが訳せるので問題は無い。
以下略



18:carP[saga]
2015/09/27(日) 22:24:57.48 ID:/tpXNcaA0


「アライメントと言うのはね。タイヤの向いている方向の事を言うのよ。

 キャンバーはタイヤを前後方向から見た角度の事。トーは進行方向に向いているタイヤの角度の事。キャスターは、タイヤを軸にしたサスペンションの角度の事を言うわ。
以下略



19:carP[saga]
2015/09/27(日) 22:26:30.44 ID:/tpXNcaA0


 そして、テスタロッサはそのショップでアライメント、及びホイールバランスの測定を行った。

 留美が一発で見抜いた通り、テスタロッサのアライメントは全て規定値を超えており、全てのタイヤが別の方向を向いていた。ここでアライメントを規定値に調整して貰い、さらにホイールバランスも取り直した。
以下略



20:carP[saga]
2015/09/27(日) 22:27:51.27 ID:/tpXNcaA0


 全ての点検と整備を終え、留美は言った。

「車は生きてるのよ」
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21:carP[saga]
2015/09/27(日) 22:30:13.98 ID:/tpXNcaA0
3.


 次の土曜日から、ヘレンは湾岸に行く事を止めた。まずは、テスタロッサの本来の性能に戻す為に、テストをしなければならないからだ。

以下略



22:carP[saga]
2015/09/27(日) 22:31:43.23 ID:/tpXNcaA0

 そして、谷田部ジャンクションで一旦降りる。今度は東京へ戻る復路だ。


 高速道路に、他の車の気配は無い。街灯が、延々と道の先を照らしている。
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23:carP[saga]
2015/09/27(日) 22:33:10.09 ID:/tpXNcaA0


 留美は自動販売機で買ったポカリスエットを、ヘレンに渡した。

「ありがと……」
以下略



24:carP[saga]
2015/09/27(日) 22:34:36.28 ID:/tpXNcaA0


 翌日。どうにか仕事を終わらせて、拓海が整備工場に着く頃には、完全に営業時間を過ぎていた。もっとも、テスタロッサの整備自体は営業時間外に行うので、あまり問題にはならない。

「すいません、遅くなりました」
以下略



25:carP[saga]
2015/09/27(日) 22:36:22.53 ID:/tpXNcaA0


「湾岸線で最高速を出す事は、単純に馬力が有ればいい訳じゃないのよ。

 パワーを上げれば、それだけ他の部分の負担が大きくなるの。ミッションやクラッチ、デフにドライブシャフト。パワーを路面に伝える為の駆動系が、馬力に負けてしまえば壊れてしまう。それでは、馬力を上げる意味が無いでしょう。
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26:carP[saga]
2015/09/27(日) 22:38:07.98 ID:/tpXNcaA0


「……嫌に決まってるわ。フェラーリじゃなきゃ、意味が無いのよ」

 ヘレンは、啖呵を切った。
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