過去ログ - モバP「ミッドナイト・ランナー」【モバマスSS】
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38:carP[saga]
2015/09/28(月) 19:19:42.38 ID:5mbDjWi30


 夜。指定された、都内のカフェバーへ拓海は向かった。

 都心の一等地、路上のコインパーキングに停車する高級車の群れ。小汚いソアラを停車させると、逆に目立ってしまう。

 高層ビルの二階に店舗を構えるカフェバーは、古ぼけたジーンズとよれよれになったSTPのロゴの入ったTシャツでは、余りにも不釣り合いな店内だった。

「こちらですよ、向井さん」

 拓海を見つけ、約束の人物は手招きをした。その周囲には何人かの取り巻きも居る。

「どうもです、高峯さん」

 そう会釈をしながら、拓海はその人物の対面の椅子に座った。


 高峯のあ。湾岸で最強を誇るCTRの乗り手。言わば女王だ。

「一体、こんな店に呼び出して、何のつもりですか?」

 拓海は、少し睨みつける様にのあと視線を交わらせる。

 拓海自身、のあと取材を交えて、会話した事は何度も有る。ただ、拓海自身は高峯のあの事をあまり好きにはなれなかった。

「……あなたの姿を最近パーキングで見かけないから、少し気になったのよ。

 それに……テスタロッサの姿を見たのも一回きりだから……ね」

 のあは、不敵に笑みを浮かべる。

「……その点は、黙秘させて貰ますよ。こっちにも、色々有るんで」

 拓海は、鋭い視線のままのあから目を離さない。





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