15:名無しNIPPER[sage]
2015/09/28(月) 22:04:37.26 ID:U4YCsvito
卯月「私、ここまでずーっと走ってきて気づかなかったんです。自分がどこにいるのか」
卯月「プロデューサーさんに言われて初めて立ち止まって、それで気づいたんです。
自分はステージの上にいるんだ。もう下で見ていた私じゃないんだって」
卯月「あのステージの上に立ちたい。それが私の夢でした。だからここまで来れたんです」
卯月「でもここに立って、何がしたかったのか。それを考えて無くて。不安になったんです」
卯月「それでみんなとお話して、考えてみたんです。私はこれからどうすればいいのかを」
卯月「アイドルのお仕事は楽しいです。でも違うんです。それはアイドルになれたから
楽しいのであって、アイドルを目指していた私は別の何かを見つけなきゃいけないんじゃないかって」
卯月「それで同じアイドルを目指していたみくちゃんとお話をしたくなったんです」
みく「それで?」
卯月「あの……みくちゃんはどうしてアイドルになったんですか?」
みく「簡単にゃ。一番可愛い女の子になるためにゃ」
卯月「一番可愛い女の子ですか」
みく「もしもアイドルで一番になれば、それはもう一番可愛い女の子と言ってもいいわけだにゃ。
だから可愛い女の子になりたかったみくはアイドルになって一番を目指しているにゃ」
卯月「すごい目標ですね」
みく「道のりは険しいにゃ。でもみくはまだ諦めてないにゃ。いつか必ずこの足にガラスの靴を……!」
卯月「ガラスの靴……」
みく「卯月チャンはどうするの? 夢が叶ったからこれでおしまい?」
卯月「そんなこと! ……そんなことないです。これからもアイドルとして……。
でも私、アイドルとして頑張れるのでしょうか。
ただ楽しいってだけで、何も持ってない普通の私がアイドルを続けても……いいのでしょうか」
みく「卯月チャン!!」
卯月「うわっ、なんれふか。ほおをふねらないでくらはい」
みく「楽しいだけの何が悪いの! いいじゃん、楽しいならさ! 他人に迷惑かけてないでしょ!?」
卯月「そーれふけど」
みく「それに何も持ってないなんてことないよ! 今まで途中で挫折した人見てきたでしょ!?
もしも卯月チャンが何も持ってなかったらアイドルになれなかった子みんな
何にも持ってない子以下の人だって言うの!?」
卯月「そ、それは……」
みく「しかもみくは! 猫のアイドルとして! 頑張っているのに!
ここまでして何も持ってない卯月チャンと同格なのはどういうことなの!!」
卯月「うー」
みく「何も持ってないだなんて言わせない! 卯月チャンにはちゃんと持ってるにゃ!!」
卯月「なにほ……」
みく「笑顔にゃ!」
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