過去ログ - 凛「島村卯月の憂鬱」 -SS速報VIP

過去ログ - 凛「島村卯月の憂鬱」

↓ 1- 覧 板 20

26:名無しNIPPER[saga]
2015/09/30(水) 16:39:14.73 ID:sL7Rumjxo
私は未央が卯月を誘ったのだろうと察したけれど、すぐにはそれを信じられなかった。

そして今のこの状況のどこまでが未央の計らいによるものなのか私には分からなかった。

私はこのまま卯月に手を振って自分の存在を気付かせようかよっぽど迷った。

以下略

27:名無しNIPPER[saga]
2015/09/30(水) 16:57:49.29 ID:sL7Rumjxo
……すぐに私の思考はめまぐるしく回転した。

私は自分がなぜ安堵しなければならないのか考えた。

これまでよりずっと重く強い現実が私の周囲を満たしているような気がした。

以下略

28:名無しNIPPER[sage]
2015/09/30(水) 17:01:03.51 ID:FMbJyc38o
お、来てた

29:名無しNIPPER[sage]
2015/09/30(水) 17:17:39.23 ID:vWRWykY1O
うまい

30:名無しNIPPER[saga]
2015/09/30(水) 17:24:13.01 ID:sL7Rumjxo

…………。

卯月「凛ちゃん」

以下略

31:名無しNIPPER[saga]
2015/09/30(水) 17:33:40.04 ID:sL7Rumjxo
少女はますます怪訝そうに様子をうかがって、

卯月「……どうか、したんですか？」

そんな風になんでもないような調子で尋ねた。

以下略

32:名無しNIPPER[saga]
2015/09/30(水) 17:43:56.97 ID:sL7Rumjxo
とても遠回りで時間がかかったけれど、私はやっと私の平穏を取り戻したような気がした。

しかしこの時の私はまだ、自分自身をどうにかすることばかり考えていて、

以下略

33:名無しNIPPER[saga]
2015/09/30(水) 17:51:48.47 ID:sL7Rumjxo
……私は卯月ともっと話したいと言った。

話すことがたくさんあると言った。

卯月はまだちょっと元気の無さそうな、けれども彼女らしいかつての明るさを保ったまま、

以下略

34:名無しNIPPER[saga]
2015/09/30(水) 18:05:59.30 ID:sL7Rumjxo
卯月はちょっと躊躇うように後ずさりして、

私にはそれが今にも逃げ出そうとしているかのように見えて声が出かけたけれど、

単に私をどこか先へ導くようにのろのろと向こうへ歩き出しただけと気付くと、

以下略

35:名無しNIPPER[saga]
2015/09/30(水) 18:19:15.53 ID:sL7Rumjxo
卯月は、人通りの少ないところを歩いて行きながら

時々思い出したように天気の話をしたり、道なりに発見した他愛のない事を私に告げたりした。

「あ、猫」

以下略

36:名無しNIPPER[saga]
2015/09/30(水) 18:33:07.26 ID:sL7Rumjxo
私は、ともすれば数ヶ月のあいだ離れていたために本来の卯月を忘れかけているのではないかと

心配になる事もあったけれど、いざこうして卯月の声や姿に近づいてみると、

その奥底にはやはり昔の卯月の面影、名残のようなものがはっきりと感じられた。

以下略

66Res/33.24 KB

↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。

VIPサービス増築中！
携帯うpろだ|隙間うpろだ