過去ログ - 女勇者「勇者よりも、お姫様になりたかった」
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5: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/09/30(水) 19:26:52.95 ID:Kfzyy5RB0
王子「……それにしても、今回の魔王は曲者みたいだな」

王子はそう言いながら歩き始めた。
話を続ける為、勇者は彼について行く。

勇者「手下の魔物を仕向け、自身は身を隠しています。未だ所在も掴めず、申し訳ありません」

王子「焦る必要はない。だが、何を企んでいるかわからないのが不気味だ」

戦い始めて半年経つが、未だ所在の手がかりすら掴めぬ『宿敵』。
魔王は最悪のタイミングでこちらを出し抜いてくるのではないだろうか。この現状も、魔王の掌の上で踊らされているだけなのではないだろうか。そんな不安に苛まれる。

勇者「……私は、魔王に勝てるでしょうか」

王子「弱音か?」

勇者「い、いえっ! 失言です、お忘れ下さい…」

王子「ははは気にするな。勇者だって人間なのだから。私の前では、弱音くらい吐いても良い」

勇者「…っ」

王子「でも」

王子は途中にあったドアのノブに手をかける。
その部屋には、勇者も何度も足を踏み入れたことがある。その部屋は――

王子「あれをご覧」

部屋のドアが開き、2人は『それ』を見上げた。



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