14: ◆OopsY78p7.[sage saga]
2015/10/01(木) 22:52:04.47 ID:l6Cnqsp00
陽炎「んっ………」
真っ先に司令が浮かんだ。
司令はとても大きい。
私達の中でも特に大きい武蔵さんより頭一個分ほど飛び抜けていたはずだ。
最近では長良さんたちと身体を鍛え直していたはずだ。
陽炎(あの時も………、)
あの時、私は弱い私から逃げ出した。
司令はそんな私を捕まえた。
壁に押さえつけられても逃げようとする私に、大切なことを教えてくれた。
強く抱きしめてくれた。
だから司令になら―――
陽炎(ああ……、もう…………。)
あまりの恥ずかしさに枕に顔を埋め、足をバタバタとさせてしまう。
確かに毎日散々、その、アレにしてきたのは司令だ。
でも、今のは恥ずかしいうえに、不味い。
これではまるで、
陽炎(私、変態みたいじゃない……。)
陽炎「…っ!んーーー!んーーーーー!」
意識してしまい顔に熱がこもってくるのがわかる。
今度はエビ反りになりひたすら身体をねじり恥ずかしさを紛らわせようとする。
陽炎「フーー、フーーーー」
取り敢えず落ち着いた。
陽炎(大丈夫、私は大丈夫だ。)
仰向けになって天井へと手を伸ばし自分に言い聞かせる。
その時、自分の手首が目に入った。
そういえば、捕まえられたとき手首を握られていた。
痛いほどに。
でも、そこからは司令の気持ちも感じられた。
その感覚は今でも鮮明に思い出すことができる。
陽炎「……………」
自分の手首を目の前に持ってくる。
確か替えの下着はちゃんと用意していたはず。
陽炎「ちょっとだけ、ちょっとだけだから」
声に出しているのにも気づかず手首を凝視する。
脳裏に描くのはちょっと強引な――――
その夜はメチャクチャ捗った。
67Res/58.04 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。