過去ログ - 【FEif】カムイ「私の……最後の願いを聞いてくれますか?」―2―
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107: ◆P2J2qxwRPm2A[saga]
2015/10/11(日) 13:17:47.45 ID:8058bWOK0
クリムゾン「そ、それは……でも、私は皆に指示を出せる立場にいた……だから」

オロチ「お主のことは聞いておる。親のこともシュヴァリエの騎士だということは聞いておる。だからこそおかしいとは思わぬか、たかが二十年ばかり生きてきたその身、王族でもなんでもないその身に、多くの人々が従うこの状況がじゃよ」

クリムゾン「その言い方、まるで私には何もないって言ってるみたいに聞こえるよ」

オロチ「みたいではない、言っておるのじゃ。クリムゾン、そなたにシュヴァリエの人々をどうにかする力などありはせんのじゃとな」

クリムゾン「だ、だけど、みんな私に、私の言葉に一度、踏みとどまって……」

オロチ「それは踏みとどまるじゃろう。演じることで、そなたがしばらくの間、シュヴァリエを離れてくれるならのう。それに、元から言うことを聞くつもりがないとすれば辻褄が合う。結局、そなたのことを反乱の象徴と考えている者など、この国の人間には居はしないのじゃ」

クリムゾン「……証拠は。証拠はあるのかい?」

オロチ「直接的な証拠などないが、クリムゾン、そなたはリョウマ様に後を任せて暗夜王国の王都に向かったのじゃな。しかも一人と聞いた」

クリムゾン「そ、それがどうしたっていうんだい? あの時、まだシュヴァリエは混乱状態だった。だから一人で行くことくらい……」

オロチ「クリムゾン。わらわがそなたを慕っていたのなら、リョウマ様がわらわとユウギリを手配したように誰かをそなたに付かせるじゃろう。そなたが象徴となり得るのなら、それを敵国に堂々と、しかも一人で送るなど危険極まりない行為じゃからな」

クリムゾン「そ、それは……」


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