過去ログ - 【FEif】カムイ「私の……最後の願いを聞いてくれますか?」―2―
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112: ◆P2J2qxwRPm2A[saga]
2015/10/11(日) 13:49:52.89 ID:8058bWOK0
オロチ「クリムゾン、リョウマ様を――」

クリムゾン「責めるつもりはないよ。反乱は私たちの目標だったんだから、力を貸してもらったことに変わりない。だから大丈夫、私はどんなことがあってもリョウマを恨んだりしないさ。だって、私はリョウマのことイイ男だって思ってるんだからさ」

オロチ「むむっ、なんじゃなんじゃ。やはり、年頃もあってリョウマ様のことが気になってしもうたか?」

クリムゾン「……そうだね。ははっ、そうだったのかもしれない」

オロチ「……ならなおさら」

クリムゾン「だからこそだよ。私はリョウマにした約束通りにカムイを待つよ。約束守れるイイ女だって、リョウマに思われていたいからね」

オロチ「……馬鹿じゃのう、そなたは。じゃが、一世一代の告白を代わりに聞くことになるとは、思いもしなかった」

クリムゾン「良いってことよ。だって、あんた死ぬ気なんだろ? だったら、この話がリョウマに届くことなんてないよ。私とあんたとの間の秘密の話さ」

オロチ「……なるほどのう。それは愉快なことじゃな。……もっと違う形で、そなたとは出会いたかったものじゃ。そうすれば、わらわの幼馴染も紹介してやりたいくらいじゃ。とても独特な絵を描く奴じゃから、見ものじゃぞ?」

クリムゾン「へぇ、そうなのかい。だったら私の武器の下絵でも描いてもらいたいね」

オロチ「うぷぷ、それは見ものよのう。さぞかし愉快な下絵になること間違いなしじゃ」

クリムゾン「白夜とシュヴァリエの協力関係なんてこと、あんたの話を聞いて、結局全部泡みたいに消えちゃった。というか、こういう風に話をして私を戦場から遠ざけようとか、そんなこと考えたりしたのかい?」

オロチ「さぁ、どうじゃろうな……。では、わららは本部に戻る。もう、わらわはそなたを引きとめることはないからのう」

クリムゾン「ああ、わかってる。ありがと」

オロチ「ふむ、ではのう」

 バサッ……

クリムゾン「この中で抗っていたなんて、リョウマは強いね。結局、私はそれに気付けなかったなんてさ……ごめんよ、リョウマ」



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