過去ログ - 【FEif】カムイ「私の……最後の願いを聞いてくれますか?」―2―
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33: ◆P2J2qxwRPm2A[saga]
2015/10/05(月) 22:20:51.60 ID:pMCMs7eF0
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ギュンター「む、カムイ様。どうなされました、リリスと一緒だったはずですが?」

カムイ「ギュンターさん。いえ、気分転換に歩いてきたらどうかとリリスさんに言われまして、知っている気配を感じたので、ギュンターさんでしたか」

ギュンター「なるほどそういうことでしたか。昨日の件、申し訳ありません。マクベス達の強硬を阻止できず、カムイ様に不自由を強いる結果となってしまった、カムイ様に長く仕えておきながら……」

カムイ「いいえ、ギュンターさんの所為ではありませんよ。それにギュンターさんたちが私のために何かをして、その結果捕まってしまわなくて良かったです」

ギュンター「カムイ様、すでに私はこのような老体。命令さえあればこの命、喜んで差し出す所存ですぞ」

カムイ「ギュンターさんが死んでしまっては、あの小説の続きを読んでくださる人がいなくなってしまうじゃないですか?」

ギュンター「うっ、あれを読み聞かせることのほうが、私としては辛いものがあります」

カムイ「ふふ、たしか今は庭園で王子と姫が愛を語り合う場面でしたね。でも愛を語り合うとは一体どういうものなのでしょうか?」

ギュンター「そ、そうでしたかな?」

カムイ「『陶器のように滑らかな曲線』とは、一体どこの部位を指しているんでしょう? あの話に出てくる王子は姫のことをまるで芸術品の用に例えますから、少し難しいんです」

ギュンター「カムイ様」

カムイ「あと姫の『卑しい泉にあなたが口付をするたびに、私の愛があふれてきます』という発言の意味も私にはわかりません」

ギュンター「……」

カムイ「そもそも、二人はすでに結ばれているというのに、なぜ人の目に付きそうな庭園で愛を語るのでしょうか?」

ギュンター「……そこを理解できないようでは、やはりカムイ様にはまだ早い話と言えますな」

カムイ「そうなんですか? このような成り立ちですから、本を読むことは出来なかったので、やはり私にはあの本は早かったのでしょうか?」

ギュンター「ふむ。カムイ様には確かに早いかも本でしょう」

カムイ「そうなんですか。なら、なおさらギュンターさんに読み聞かせてもらわないといけませんね」

ギュンター「…理由をお聞かせください」

カムイ「だって、ギュンターさんなら私にわかりやすく教えてくれるはずですから。ギュンターさんの教え方はわかりやすので、だから理解のできない駄目な私にいろいろ教えてくださいね?」

ギュンター「……善処しましょう。では、私は隊列に戻りますので……」

カムイ「はい」


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