過去ログ - 【FEif】カムイ「私の……最後の願いを聞いてくれますか?」―2―
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386: ◆P2J2qxwRPm2A[saga]
2015/11/09(月) 23:39:35.18 ID:0qsaEvmS0











 その言葉は何かを求めているような言葉だった。
 何でもいいから、死なないということを示せるものがほしいと、ピエリが言っているのがわかって、リリスは考えるように視線をあげる。
 目の前には、二人を見下ろす月の姿があった。

「ピエリさん、指切りしませんか?」
「指切りするの?」
「はい。またこうやってお月さまを一緒に見るっていう約束をしましょう。一度、出撃する度に,ここで私とピエリさん、二人だけの秘密の約束をするんです」

 抱きしめている手に重ねるようにリリスの小指が触れる。触れるだけの小指、それにピエリの小指が絡まる。

「リリス、大好きなの。きっと戦いが終わるまで守ってあげるの……」
「はい、私もピエリさんのこと大好きですよ。だから……次もここでお月様を一緒に見ましょう。こうやってピエリさんに後ろから抱き締められながら」
「うん、わかったの。それじゃ、約束始めるの」
「はい」

 結びあった小指は弱弱しくも確かな意思を持ちながら、二人の約束が始まる。二人の声が反響していく。

―ゆびきりげんまん―

―嘘ついたらどうなるの?―

―そうですね……。私が嘘をついたときは―

―はーい。ピエリ、リリスの事もっと気持ちよくしてあげちゃうの―

―そうですね。じゃあ嘘ついた時だけ、私の事好きにしていいですよ?―

―やったの! ……あれ、それじゃこれからは触ったいけないの?―

―はい、そういうことになりますね。さてと、ピエリさんの了承を得られたということで―

―だ、だめなの。時々、リリスの事気持ちよくしてあげたいの―

―指切った。ふふっ―

―切ってないの! そう、嘘ついたら……うえええええん。いいの思いつかないの!―

 二人の楽しそうな会話は静かに夜の空に溶けていく。
 どこかでは叶わなかった指切りの約束を果たすように。



 これは違う世界の話。




 二人が約束をすることのできた世界の話。




 If(もしも)の一つ……

 

 


 リリス×ピエリ番外 おわり



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