過去ログ - 【FEif】カムイ「私の……最後の願いを聞いてくれますか?」―2―
1- 20
512: ◆P2J2qxwRPm2A[saga]
2015/11/25(水) 13:13:12.40 ID:y405HRCE0
◇◆◇◆◇◆
―暗夜王国・北の城塞―

ブノワ「……」

フローラ「あれ、ブノワさん?」

ブノワ「フローラ」

フローラ「どうされましたか? カムイ様なら唯今城塞にはおられませんが」

ブノワ「大丈夫だ、カムイ様に用があったわけではない。その…フローラに用があって来た」

フローラ「わ、私にですか?」

ブノワ「ああ……」

フローラ「……」

ブノワ「……」

フローラ「あ、あの。用というのは」

ブノワ「……先日の件だ」

フローラ「先日、ああ、熊のことですね……。もしかして根に持っておられるのですか?」

ブノワ「い、いや…そうではない。確かに俺はよく見た眼で怖がられることが多い、だからフローラが言ったことは…間違いではないからな」

フローラ「そうですか。では、先日の件とは一体なんでしょうか? そのこと以外でブノワさんが私を訪ねてくる理由を考えられません」

ブノワ「なぜ、そう思うんだ?」

フローラ「……少し言葉が過ぎましたから。私は従者として人に仕える身でありますけど、私個人は人に仕えるなんていうのがとても似合わない、そんな人間なんですよ」

ブノワ「……俺は…そうは思わない」

フローラ「えっ?」

ブノワ「フローラは俺を心配してくれた。熊と対峙している大男、しかもこんな人相だ。普通なら…誰も声など掛けてはくれない」

ブノワ「だが、フローラは声を掛けてくれた。熊に襲われているのではないかと心配してくれた、俺はそれが純粋にうれしかった」

フローラ「……そんな風に言われると、なんだか照れてしまいます。でも、それを伝えにわざわざここまで?」

ブノワ「ああ、迷惑だったか?」

フローラ「ふふっ、迷惑じゃありませんよ……。むしろ、私がお礼を言うべき側です。ありがとうございます、ブノワさん」

ブノワ「……礼を言うのはこちらだ……心配してくれて、ありがとう」

フローラ「ふふっ、これじゃいつまで経ってもお礼の言い合いが終わりませんね」

ブノワ「そうだな……その、また遊びに来てもいいか?」

フローラ「はい、いつでも遊びに来てください。今度はおいしい紅茶をお淹れしますね」

ブノワ「ああ……」

【ブノワとフローラの支援がBになりました】


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
992Res/1008.69 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice