過去ログ - 【FEif】カムイ「私の……最後の願いを聞いてくれますか?」―2―
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◆P2J2qxwRPm2A
[saga]
2015/10/06(火) 14:44:56.14 ID:u4h+dMTk0
―暗夜王国・国境線付近―
カムイ「……どうでしたか?」
暗夜兵「はっ、敵はすでに迎撃態勢を整えていると思われます。激しい戦闘が予想されるでしょう」
カムイ「わかりました……ガンズさんの部隊は弓の有効射程にぎりぎり届かない地点で待機してください。敵は上手にいますから、目測を誤らないように注意してください」
ガンズ「わかりました。それでは、次の指示があるまで待機いたします」
カムイ「さて、どうやって攻略したものでしょうか? 真正面からぶつかったところで、そうそうにうまくいくとは思えませんが……」
スミマセーン チョットトオリマスネー
ツレガスマナイ、ミチヲアケテクレルカ?
カムイ「? 何やら騒がしいですね……」
シャーロッテ「ふぅ、やっとたどり着けましたぁ。あなたが指揮官さんですかぁ?」
カムイ「一応はそうなります。えっと、あなたは?」
シャーロッテ「すみません、ご紹介もせずにお声を掛けてしまって、私はシャーロッテ。こっちの大きいのが」
ブノワ「ブノワだ」
カムイ「シャ―ロッテさんにブノワさんですか? よろしくおねがいします。ところで、私を探していた理由というのは?」
シャーロッテ「はい、私たち実は城壁防衛の任についていたんです。だから、内部構造についてよく知ってるんです」
カムイ「しかし、シュヴァリエ公国の方たちも城壁防衛に回されていたらしいですから……内部構造は把握しているのでは?」
ブノワ「ああ、確かにそうかもしれないが。俺達しか知らない、情報もある」
カムイ「どういった情報でしょうか?」
シャーロッテ「実はですね、城壁のある個所が脆くなってるんですよぉ。報告は上げてたんですけど、もしも修繕する前に城壁が落ちてたら」
カムイ「なるほど……そこを破壊すれば内部に入ることができるというわけですね。場所の方、案内していただけますか?」
シャーロッテ「はい、喜んで案内しますよ。あ、すみません、お名前を教えてもらってもいいですか?」
カムイ「すみません、名乗っていただいたのに私が返していなかったみたいで、私はカムイと言います」
シャーロッテ「カムイさんですね。……どこかで聞いたことがある名前」
暗夜兵「カムイ王女、すでに準備は整いました」
シャーロッテ「お、おう、王女、カムイ王女って……。これは最高の転機ってやつじゃないの!?」
ブノワ「そうか……良かったな」
カムイ「シャ―ロッテさん、ブノワさん。危険なことに変わりはありませんが、その個所へ私たちを連れて行ってくれますか?」
シャーロッテ「もちろん、カムイ様のために頑張っちゃいますから」
ブノワ「ああ、攻撃は俺が受け止める。任せてくれ」
カムイ「はい、頼りにしています。それではいきますよ、城壁に向けて進軍します!」
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