過去ログ - 【FEif】カムイ「私の……最後の願いを聞いてくれますか?」―2―
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634: ◆P2J2qxwRPm2A[saga]
2015/12/09(水) 00:06:17.70 ID:S8cQMjhV0
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「ヒノカさん……」
「ふふっ、本当にどうして最初からこうしなかったんだろう。カムイのためと理由を並べて努力してきたことが報われないなら、もう今の状況にすがってしまう方が楽だって言うのに。でも、カムイのおかげで、もう悩まなくて良いってわかった」

 萎縮した歪んだ人間性は爆発的に広がることはなく、ただただ私の体に浸透していく、先に打って捨てることにしていた努力の清算のおかげで、私の心と体に思考が着実に染み込んでいく。
 静かに手を伸ばしてカムイの顔に触れる。幼い印象でありながら、その両目に走った痛々しい傷痕、光を失った弟の顔……いや、カムイの顔と言ったほうが私にはよかった。もう、家族であるカムイなどこの世には存在しないのだから。

「ん、ひ、ヒノカさっ……んっ」
「私とお前は家族じゃないんだ。なら、もうおまえを私の物にしても何の問題もない。そうだろ?」
「な、なにをいっ――んぐっ」

 言葉を待たずに口を塞ぐと、カムイの体が一瞬だけ動きを止める。それに付け込むように、私は奪うことを始める。

「んっ、はぁ、カムイ、んっ、んふっ、んあっ」
「あっ、んんっ、ヒノ、カさ、んあっ、こ、こんなこと……」

 震えるカムイの唇をなぞって、舌をねじ込めば逃れるように動く意思がそこにあるのがわかる。それを捕まえるとカムイの体がピクリッと跳ねて、それに合わせて私は両手で彼の頭を引き寄せる。
 唾液も何もかも、私の口で作ったものをカムイに流し込むように、口回りから聞こえる卑猥な音がカムイと接合していることを教えてくれる。唇だけの繋がりでも、私は濡れていた。

「んっ、はぁ! ヒノカさん……」
「ふふっ、カムイの口、とっても気持ち良かったよ。でも、全然足りないんだ。お前をもっと私に……」


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