過去ログ - 【FEif】カムイ「私の……最後の願いを聞いてくれますか?」―2―
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771: ◆P2J2qxwRPm2A[saga]
2015/12/26(土) 23:16:06.80 ID:n3bWLVfc0
アクア「スズカゼ……」

カムイ「見ていることしかできなかった、ということですか?」

スズカゼ「ええ、このノートルディアで行われた蛮行を見ていることしかできなかった、そんな男です。そんな人間が生きていることなど許されるわけがありません」

カムイ「そうですか」

スズカゼ「それに、カムイ様たちが助かる見込みも薄いでしょう。いずれ、この塔は炎に包まれます。ここに入った者たちを生かして帰さないことも、目的の一つなのですから」

アクア「それを、ここにいる者たちは知っているの?」

スズカゼ「存じ上げていません。ですが、薄々気がついてはいるのでしょう、生きて帰れるはずはないということ、表向きな任務の遂行が、生存に繋がると信じているのですから」

カムイ「……やはり、襲撃部隊の命などどうでもよいということですね。この作戦立案者のことをレオンさんが聞いたら、渋い顔をするでしょうね。部隊の生存を考えない指揮官は無能だとさえ、零すでしょうから」

スズカゼ「あなたに救われた命、このお返しは苦しみのない死という形でお返しいたしましょう。炎に身を窶し死んで行くこともないでしょうから」

カムイ「優しいですね、スズカゼさんは」

アクア「優しさなら、もっと違う形でもいいと思うわ」

スズカゼ「すみません、私はこれでも不器用ですから、今できる最大限の優しさはこれくらいです」

カムイ「ふふっ、そうですか。……でも、そうなるつもりはありませんよ」

スズカゼ「それは、私の刃で死ぬつもりはない、そういうことでしょうか?」


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